記憶の粒
開いてくださりありがとうございます。
是非楽しんでいってください
______「よっ!と....」
俺は大体の準備を終わらせる。
するとグローデルさんが話しかけてきた。
_____「アキ様、さっきは空き家に行くと言ってしまいましたが、今はもう空き家ではありませんでした。」
それを聞き、俺は首をかしげる。
「てことは、もう誰かが住んでいるのか??そうなると俺はその誰かと一緒に住むってことになるよな?」
_______(やはり.....気づいてはもらえない....)
グローデルは悲しそうに顔をしかめる。
______「その家には、今は二人住んでいらっしゃいます。.....その方々は、アキ様の一番近くにいてくれた存在.....」
俺はグローデルさんのその言葉に、呆然としている。
___________「その方々は、________ユキ・キラスカ様と、マナ・カラミス様ですよ。....五年前からずっと...アキ様のお帰りを待っておられる.......。」
グローデルさんは声を震わせながら、なにかを恐れているようにうるうるとした目でそう言う。
その瞬間、暖かい風が吹き込んだ....。
_________「.............。」
十秒ほどだろうか...。長い沈黙が続き、風の音や鳥の鳴き声がわずかにはっきりと聞こえた。
そして、
____________いつのまにか、自分の頬に涙がつたっていた。
俺は思い出す。二人のことを。
______「あ、あぁ....ユキと...マナ..。そうだ....俺の、一番大切だった人.....。」
俺は、今も泣きそうな声でそう言う。
「....どう...して...どうして...さっきまで忘れていたんだ.....(ぐすッ!)....あぁ...ユキ!...マナ!....今すぐ....会いたいよ....」
俺は泣き崩れながらそう言い切る。
それを見ていたグローデルさんも、自然と涙を流す。
_______「はい....。もう、会えますよ....。」
そういいながらグローデルはアキの背中に手を当て、優しく微笑む。
それと同時に、_______________アキに記憶障害がおきていることに、悲しんだ。
___________
______
___
_______(プルルルル!!)
___「ん?グローデルさんかしら?」
ちょうどユキとの《オリジナルスキル》の練習が終わったタイミングで、電話がかかってきた。
____
「もしもし?」
____『マナ様、グローデルです。』
電話の相手はグローデルさんだった。
____「あら、グローデルさん。この時間は仕事のはずよね?一体どうしたって言うの?」
____『それが、仕事どころではなくなりました。』
____「えッ!仕事どころじゃなくなたって、ほんとになにがあったのよ!?」
グローデルは少し間をおいてから、そのことを口にする。
____「アキ様が....目覚められました....。」
それを聞いた瞬間、マナは大きく目を見開く。
____「え?...今....アキが...目覚めたって言ったの...?」
マナは声を震わせながらそう聞き返す。
それを聞いていたユキも当然驚く。
____『はい、そのとうりですよ。マナ様。アキ様は、本当に目覚められた.....。」
優しい声で言うグローデル。
_____(ガタンッ!)
マナは涙を流しながら言う。
____「ユキ.....アキが...帰ってくるよ....。」
「ッッ!.....ほん...とう...に??」
そう涙を流すしながら聞くユキ。
「ええ。本当に....。私たちが....五年間もまち続けた人が....今日...帰ってくるんだよ!....」
そう言い切ったとたん、ユキは大泣きした。
それもそうだ。私たちが五年も待ち続けた夢の日が、今日叶うんだから.....。
______「マナぁ゛ーーーー長かったよぉ゛ーーーーーーー!!」
そう言いながら抱き着いてきた。
______「ほんとにそうよ.....。まったく....、私たちを置いて勝手に寝ちゃって...五年も起きないなんて.....どうかしてるよ.....」
私たちは泣きながらそう会話する。
_____『マナ様、今からそちらに向かいいたします。』
_____「ええ。わかったわ。ありがとう、グローデルさん。」
そう言って電話を切った。
_____「ユキ。今からアキがこっちにくるから、はやく泣き止みなさい。そんな泣き顔なんて見せられないでしょう?」
マナはそう言ってユキの頭を撫でる。
____(ぐすッ!)そうだね....はやく泣き止まなくちゃ...。」
そう言って何分か経つと、ユキは泣き止んだ。
_____「マナち!早くシャワーあびて、アッキーを出迎えられるようにしよう!」
笑顔でそう言うユキ。よっぽどうれしいんだろう。こんな笑顔を見たのは、数年ぶりだった。
「ええ。そうね。こんな見た目じゃ恥ずかしいわ!」
そう言って、二人で元気にシャワールームへ入る。
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そして三十分後.......
____「ね、ねぇマナち。私、髪おかしくない?見た目、変じゃないかな??」
そう心配そうに聞いてくるユキ。
「全然大丈夫よ。ユキは見た目も小っちゃくて、顔もかわいい。私なんかよりずっと可愛らしいわ。」
「あ、ありがとう。でも、マナだって私なんかよりも綺麗で、身長も高くて、上品で....」
「い、いいよ....もう!...。」
私は聞いているうちに恥ずかしくなり、ユキが喋っているのを無理やり止めた。
_____「じゃ、じゃあ、そろそろ玄関いこっか。」
_____「うん!」
そう言って私たちは玄関の前に立つ。
「き、緊張するね.....。」
そう言いながら顔をこわばらせているユキ。
「た、たしかにね....さすがに五年ぶりとなると....緊張するわ......」
そんな会話を交わしていると......
__________(ガチャッ!)
玄関の鍵が開く.......
読んでいただきありがとうございました。
楽しんでいただけたでしょうか?
まだまだ続きますのでよろしくお願いします。




