北の町スラルミッド帝国
開いてくださりありがとうございます。(*゜▽゜*)
是非楽しんでいってください。
_________私は、孤児だ。
生まれてからわずか2年あまりで、私は両親に捨てられた。
理由は、両親の喧嘩だ。
私の家はお金持ちじゃないし、どちらかと言えば貧乏な方だった。
だから両親は、私を大きく育てるためのお金がないという理由でお母さんにもお父さんにも引き取ってもらえず、捨てられた。
暗かったな....ずっと暗いところにいた気がする。
きっと泣き叫んだだろう。ずっと...ずっと。
そんな私には突然目の前にわずかな光が見えた。
私は気づいてもらうために、もっと大きく泣き叫んだだろう。
そして目の前の光がいっぱいになり、眩しくてつむっていた目を開けると、そこにはとても優しそうは顔をしている大人の女性がいた。
私はその女性に抱かれ、大きな家にたどり着いた。
大きな家といってもお城ほどではない。
そして私は家に入った瞬間、一人の女の子を見つけた。
____________それがマナちだ。
私はそれからマナちと一緒に育った。
一緒に遊び、一緒にご飯を食べ、一緒に寝たりした。
そしてたまに、家には二人の男の子が来ることがあった。
それがアッキーとミラらん。
二人にはとっくに両親はいなくて、両親の仲のいい知り合いに引き取られていた。
ついでに、マナちを育てていた人も、本当の親ではなかった。
でも二人は暗くなくて、逆に二人がきたときは楽しさも二倍になった。
やっぱり人数が多い方が楽しいし、盛り上がる。
あぁ私はこの三人と一緒にいれば、幸せになれる。
楽しいし、みんな優しくて、いつも笑顔になれる。
だから、この三人を失いたくない。
いつも一緒に居たい。
一人でいると、また思い出しそうで怖くなる。
____________________けれど、私はさっきミラらんを失った。
そして、アッキーまでも失いそうになった。
もう、失いたくないよ....
________________心のどこかで私は......凍えている。
.........................
...............
....
「はあ、はあ、やっと....着いたわね....」
そう言いながら汗を拭うマナ。
「マナ、それよりもアッキーをどうするの!!」
そう叫ぶユキ。
(そうね....どうすればいいのかしら..._______周りの視線が自然とこちらに集まってくる...まぁ、それもそうよね。こんな大怪我した子を運んでいればそりゃ集まるわ..。)
それでも誰も助けようとしない。
みんな自分のことで精一杯なんだ。
______________________「マナ様!!」
「ッ!」
私は突然名前を呼ばれ、驚いて呼ばれた方を見る。
「グローデルさん!!」
そこにいたのは、私を育ててくれていた親がわりの人だ。
「マナ様!無事でいらっしゃいましたか....よかった...」
そう言い、目を潤つかせるグローデル。
「ッ!それは、アキ様!!」
驚ろいた様子で言う。
「そう!グローデルさん!今すぐアキを手当てして!」
私は焦った様子でグローデルさんに頼む。
「わかりました。あとマナ様、それとユキ様、それに...ミラ様は....?
_________まさか....」
私たちは視線を下に下げた。
「ミラは....私たちを守るために....ッッ!」
思い出すと、涙が止まらない。
________________「そうでいらっしゃいましたか....とても辛い思いをされたでしょう...。マナ様とユキ様は、先に避難用のバスに乗っていてください。そのバスでは北の町、スラルミッド帝国に行かれます。そこには私がいつ奴らが来てもいいように、少し大きめの空き家を建てておきました。是非、そこで休憩になってください。私とアキ様は、応急処置をした後大きな病院に行ってからそちらに向かいます。」
そう礼儀正しい言葉遣いで説明するグローデル。
「わかったわグローデルさん。流石ね。何もかもすぐに対処できて。」
「お褒めに預かります、マナ様。」
そう言い、すぐにアキの腕に包帯を巻き始めるグローデル。
「じゃあユキ、私たちは先にバスに乗りましょう。」
「うん、そうだね。」
そうして私たちは先にバスに乗り、後からアキを抱えたグローデルさんも乗ってきた。
________________________ (ばたりッ)
北の町スラルミッド帝国についた私たちは先に空き家に入り、二つあるベッドに一人づつ倒れ込んでいた。
「..........」
黙り込んでいる私たち。
それも当然だろう。いつも一緒にいたミラを失い、アキは大怪我をしている。
明るくなれって言う方がどうかしてる。
________________「アキ、大丈夫かな....」
小声でそう聞いてくるユキ。
「きっと大丈夫よ。アキなら絶対に元気になって帰ってくるわ。」
「そう...だよね。.....あとさ、アッキーがダークヒューマンに向かって放ってたあの《スキル》....マナは知ってた?」
聞きづらそうに言ってきたユキ。
「いいえ、知らなかったわ。...あのスキル、正直めちゃくちゃ強かった。.....だけど、それ以上にあのスキルは....言い方は悪いけど...相当気味が悪かった....。」
私は本心でそういった。
あのときは本当に気味が悪かった。なんだか、とてつもない憎悪を感じて、あの場にいずらかった。
________「....私も...そう思った...。」
「それでさ、マナ....アッキーには、これからあのスキルは使わせちゃいけないと思うんだ!!」
そう少し大きめの声で言うユキ。
「ま、それもそうね...。使うたびにあんな状態になられちゃ、いつかアキ本人が死んじゃうわ。」
そう答える私。
________________(ガタッ!)
玄関の方からドアが開く音がした。
「あっ!」
私とユキは同時に立ち上がり、グローデルさんの方へ駆け寄った。
「アッキーは、アッキーは大丈夫だったんですか!?」
大きな声でそう聞くユキ。
するとグローデルは一度下を向き、またこちらに視線をもどすと、真面目な顔でこう言う。
「アキ様の傷は、時間が経てば順調に治っていくでしょう。
...ですが....意識の方は、いつ戻るかわかりません。」
「え?」
私とユキは同時にそんな反応をした。
「意識も、時間が経てば戻るんじゃないんですか?」
心配そうな口調で聞くユキ。
「えぇ、確かにそれはそうですがアキ様は今、何かの呪いをかけられています。」
「呪い?」
私はグローデルが何を言っているのかわからない。
「はい、呪いとは本来相手の《スキル》などによってかけらしまう場合が多いです。ですが今回は、アキ様本人の《スキル》で自分に呪いがかかってしまったのでしょう。ですが、そこまではまだなんとかなったのです。ですが、そのかかった呪いが問題でした。」
「一体どう言う呪いなの?」
恐る恐る聞く私。
________________________「それは、永眠の呪いです。」
「ッッ!?」
私たちは驚きを隠せない。
「ちょ、ちょっと待ってよ!永眠って...これから一生目覚めないってこと.....?」
目をうるうるさせながら聞くユキ。
「はい、そうです。」
「そ、んなッ!」
ガタリと崩れ落ちるユキ。
________________「そんな、そんなのやだよぉ゛ーーー!!」
膝をついたまま叫ぶユキ。
私もそう叫びたい。泣きたい。.....けれど、そんな思いを噛み締めて、グローデルさんにこんなことを聞いてみる。
「グローデルさん。アキには、まだ助かる方法がありますね。.....」
するとグローデルは
「さすがはマナ様。私の言動を見て気づきましたね。」
________「えぇ、そうよ。あなたみたいな人が人の心も思わないで、そう淡々と絶望するようなことを告げるはずがないもの。」
私はわずかに思っていたことを口にする。
「はい、そのとうりでございます。まだ助かる方法はありますよ。」
私は心から安心する。
ユキも顔を上げ、少しは冷静さを取り戻した様子。
「で、その助かる方法って言うのはなに?」
「はい、それは、ただ待つことです。」
???
「何ですって?ちょっとグローデルさん。あなたふざけているのかしら?」
そう少し強気な態度で聞く私。
「いいえ、ふざけてなどいません。けして、私たちになにかできるものではないのです。アキ様自身が自分にかけられた呪い。であればもしかしたら、自分でその呪いを解いて、意識を取り戻すかもしれないのです。」
「そういうことだったのね。」
理解する私
「え、え?つまりどういうことなのマナ?」
理解できていないユキが聞いてくる。
「つまりね。アキは自分に自分の呪いがかかっちゃったわけ。そして、呪いを途中で解けるのは呪いをかけた本人のみ。だから、もしかしたらアキが自分で永眠の呪いを途中で解いて、意識を取り戻すかもしれないのよ。」
「そう...いうことか....」
ユキは理解してくれたらしい。だけど、けして喜ばしいものではない。まだ目覚めない可能性だってあるわけだから。
____________「やっぱり、あのスキルのせいだよね...。」
「多分そうね。あのスキルは危険すぎるわ...。」
..............
________________そうして、私たちはアキの回復を待つことになった。
読んでくださり、ありがとうございました。(*゜▽゜*)
楽しんでいただけたでしょうか?
アキが呪いにかかって永眠してしまいました.....
あぁぁどうなってしまうのでしょうね...
是非次回を楽しみにしていてください。




