四人の誓い
2話目です。是非楽しんでいってください。(゜∀゜)
ーー「うッッ....」
そう唸りながら少しずつ意識を取り戻す俺。
ん、?なんだ...? とても寝心地がいいな...
まるで家の枕みたいに柔らかい何かに頭を置いている...
「気持ちいい...」
無意識にそう言い、すりすりと顔を擦りつける...
「は、はわぁわ〜...」
はわぁわ〜...は、はは、はわぁわ〜?
そう頭の中で再生しているとやっと意識を完全に取り戻し、何か嫌な予感がしたのでそのまま顔を上に向けると...
顔を耳のあたりまで真っ赤にして恥じらっているユキがいた。
ーーま、まずい!?
そう思いすぐさま身体を起こしあげると、
「ア、アッキー...今...気持ちいいって...」
「い、いや、え〜と、そう!き、気持ちわり〜っていったんだよ。いゃ〜直撃したところは頭痛くて気持ちわりーなーーあははは...」
ーーーそう半端無理やり誤魔化すと「そっか...」という納得したのかしてないのか分かりづらい反応をしてきた。
「あれ?そういえばミラとマナは?」
「向こうで1体1で練習してるよ。」
そう言いながら公園の中央を指差すユキ。
「ふぅ〜お疲れ様、マナ。」
「お疲れ、ミラ。結構いい練習ができたわね。」
そう汗を拭いながら会話する二人。
ちょうど今終わったのだろうか?
てくてくとこちらに向かって歩いてくる。
ーーーー「よお、心配かけて悪かったな。今起きたとこだ。」
すると驚いたようにミラがいう。
「おぉ!アキ!目覚めたんだね。」
「あぁ、俺何分間ぐらい寝込んでたかわかるか?」
するとミラが困ったようにいう。
「まったくアキは...なにが何分?だ。君、三時間は目を覚さなかったよ。」
「えぇ!?そんなに寝込んでたのか俺は...」
自分の情けなさに頭を抑える俺。まだ少し痛んでいるっていうのもあったが。
「ほんとにそうよ。全然目を覚さないからいっそ死んじゃったのかと思ったわ。」
おいおい...縁起でもないこと言うなよ...
若干ビビりながらそう思う俺。
「てことはもうお昼か...みんなお腹空いてるだろうし、今日は解散にしとくか。」
そうみんなの事を見渡しながら俺は言う。
「そうだね。正直お腹ペコペコだよ。」
そうミラが言うと続くようにマナが
「私もお腹ペコペコだわ...」という。
「じゃ、今日は解散ってことで。」
そう言うと、俺とユキは立ち上がり四人で公園の出口へ向かう。
解散といっても最初の方はみんな同じ方向なので、四人横に並んで歩いている。
「いや〜やっぱりミラは私たち四人の中でも一番強いわね〜。」
「そんなことわないよ。君たち三人だって十分強い《オリジナルスキル》じゃないか。」
そうミラが言うと即座に俺が突っ込む。
「いやいや、マナやユキが強いのはわかるけど、俺が強いって言うのは違うだろ。」
「そんなことないさ。アキの《オリジナルスキル》は相当強いと僕は思ってるよ。なにせ、もっと自己強化を沢山練習すれば全ての身体能力において相手より勝ることができるんだから。」
「だが、俺はそれだけだ。もう一つの《オリジナルスキル》はなぜかロックされているし、俺の自己強化じゃ他の《サブスキル》と混ぜ合わせて戦うこともできやしない。」
するとマナが、
「まぁ、それはそうかもね。基本的には《オリジナルスキル》と《サブスキル》を混ぜ合わせて戦うわけだから、自己強化を使ってもなにかと混ぜて使えるってわけじゃないものね。」
ーーーまったくその通りだ。俺の自己強化じゃ他の《サブスキル》と混ぜ合わせて使うことができないんだ。
例えばマナの支配する目は、《サブスキル》の電撃と混ぜ合わせて使えば相手を痺れさせたぶんで合計2秒も止めることができてしまう。
ましてや、《サブスキル》だけで戦おうなんてとんだ無謀な作戦だ。《サブスキル》は単体で使ってもさほど威力はない。しかし、一人一人がもつ《オリジナルスキル》と混ぜ合わせて使うことで初めて本来の力を発揮する。
ーーーー(はぁ〜〜)、俺は心の中で大きなため息をつく。
サブとまともに混ぜることもできない俺がどうやって強くなれっていうんだ。
「まぁアキ、そんなに気負わなくてもいいよ。きっといつか上手い使い方ができると思うし、もう一つの《オリジナルスキル》がなくなってるわけじゃないんだから。」
そうユキが声をかけてくれる。
「まぁそうだな、確かに俺の二つ目の《オリジナルスキル》はステータス表には写っているし気負いすぎるのもよくないか。」
そう俺は気持ちを切り替える。
ついでにステータス表とは、リアルタイムで更新される自分たちの個人情報みたいなものである。
「そうだね。確かに気負いすぎるのもよくないけど、あまり猶予に過ごしてもいられないよ。奴ら【敵】はいつくるのかまったく予想ができないからね。」
そうやって少し真面目な口調で言う。
すると、ふとしたように俺は思い出す。
(そういえば、俺の意識が落ちる瞬間なにか切れ目のようなものが空にあったような...
いや、本当にそうだったのか?ただ飛行機やらが煙を出して飛んでいただけだったのかもな....。
クソっあんまりハッキリと思い出せない。)
まだ少し痛む頭を押さえながら、そんなことを考える。
そんなことを思っているとユキが口を開く。
「なんだか、まだお昼だっていうのにずいぶんと暗いねー。」
そういうユキにつられて空を見上げる。
(確かにまだ昼間とは思えない暗さだな...)
まるで雨が降る前の曇ったような暗さだ。
しかし、別に天気が曇っているわけではない。まるで太陽自体があまり...光を発していない...みたいだ...。
ーーーそうやって四人で静かに空を見上げていると、まるで静かになるのを見計ったかのようなタイミングで後ろにいた2匹のカラスが木から飛び立った。
ガサガサッと大きな音を立てて飛び立っていくカラスに気を取られ、俺たち四人は同時に振り返ると、
俺たちは大きく目を見開く。
ーーーーー空間に大きな亀裂が入っていたーーーーー
.....あまりに突然のことに呆然とする俺たち四人。
「う、嘘だろ....まさか、今このタイミングで奴ら【敵】が来るのか....?...」
そんなことを震えた声で言うミラ。
「そ、そんな...まさか今から奴ら【敵】と戦うって言うの?...」
マナも震えた声で言い、怯えている。
(やっぱり、幻覚や見間違えなんかじゃなかったんだ...あれは本当に空間の切れ目だったんだ....)
そんなことを思っていると少しその空いた亀裂に違和感を覚える。
「おい、なんだかあの亀裂...妙にでかくないか?...」
そう俺が言うと、ミラは目を大きく見広げ震えた声で言う。
「ッ!本当だ、話に聞いていたより随分と大きい....」
そう。俺たちはまだ実際に奴ら【敵】と実際に戦ったことがあるわけじゃない。俺の自己強化が奴ら【敵】に効かないとわかっていたのは、それとほぼ同じぐらいの硬さの鎧を叩いているからだ。
「ちょ、ちょっと!見てよあの量!あんなにいるなんて、話と全然違うよ...。」
そうユキが言うのもうなずける。話によれば、数は約200体ぐらいで、ほとんどが人間とはかけ離れた見た目のものばかりらしい。
だか、今回はといえば見たところ軽く500体はいる。
そして、所々に人間とまったく変わりのない者もいる。
そいつらのことは『ダークヒューマン』と呼ばれているらしい。とても珍しく、他の化け物たちよりも圧倒的に強いのだとか...。
そして、最悪なことに...ーーー『ダークヒューマン』がこちらに向かってくるのが見える。
「ま、まずいぞ...クソっ!どうしてよりによってこっちにくるのが『ダークヒューマン』なんだ...!」
(珍しくミラが冷静になれていない...)
そんなミラに俺は声をかける。
「おい、ミラ!一度落ち着け!...ダークヒューマンはこちらに向かってきてはいるが、無理に戦う必要はないさ。
だし、多分、俺たち四人で戦っても正直勝てるかわからない...
だから、とりあえず俺たちはこの町にある北の大門に逃げる。幸いここからはあまり離れていないからきっと四人で逃げられるよ。」
そうやって半端無理やり笑顔を作り、ミラに落ち着きを取り戻してもらう。
「そうだね。ありがとうアキ、君のおかげで少し落ち着いた...よしっみんな!きっと僕らは四人で逃げ切って、またいつもみたいに笑って遊ぶんだ!」
「そうだね!きっと逃げ切れるよ!」
「こんなところで死にたくなんてないものね!」
そして、四人で小指を絡め合わせーー
「あぁ、みんな約束だ。絶対に四人で逃げ切ろう!」
そんなミラの掛け声と共に四人は小指を上へ上げる。
ーーーー「よしっ!みんな逃げきるぞ!!」
そんな俺の声と同時に、俺たち四人は走り出す。
ーーーーーー(???)「まって.....」
そう言うが、当然誰にも届かない....。
読んでいただきありがとうございます。
どうでしたでしょうか?
次のお話では物語が大きく動き出します。(ゾクゾク)
是非次のお話も読んでみてください。m(_ _)m




