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デーモンズコントラクター  作者: 住田 勇吹輝
10/11

ただいま。そして、おかえり。

お久しぶりです(六ヶ月ぶり)住田勇吹輝です。

こんなにも期間が空いてすみません。言い訳させてください。(端的に言います)

この空いていた六ヵ月間なにをしていたかというと、勉強してました。

実は自分はまだ高校生で、しかも今年入学(もう二年になりますが)したばかりで、いろいろとやることがあり忙しかった訳です。

それと勉強と言いましたが、学校の勉強はもちろん、小説についての勉強もしていました。

皆さん読んでいて気付いたと思いますが、なんだかめちゃくちゃ読みずらかったですよね。

なので、小説の書き方なども勉強し、いろいろ工夫していました。

今回投稿するのも実は10月頃書いたものなので少し文章おかしかったりするかもしれませんが、どうか許してください。

てか、今思ったけどめちゃくちゃいいところで話止まってましたね(笑)

それでは続きをお楽しみください。


俺は扉を開いた。

 すると、すぐ目の前には二人の美少女が立っていた。

 瞬間、昔の記憶と姿がだんだんと重なる。紛れもない、マナとユキだ。

 俺とマナとユキは、お互いをずっと見つめ合っていた。

 なにも言わないまま、ただずっと....見つめ合う。

 そして三人ともが、知らないうちに涙が頬を伝っていることに気がついた。

 だが、それでも拭き取ろうとはせず、お互いを見つめあう。

 長い間見つめ、一度目を閉じ、もう一度見る。

 まるでそこに存在している事を、何度も確認するかのように....

 俺はその沈黙を破り、マナとユキにすがるような思いで口を開く。

「....ッッ....マナ....ユキ....会い....たかったよ。ずっと....ずっと!!」

 涙をこぼしながらそう言い、目の前の二人に抱きついた。

「ずっと会いたかった....! ずっと声を聞きたかった....! ずっと触れていたかった....! ずっと、ずっと一緒に居たかった!....」

俺は二人の体の中で泣き崩れ、今までの思いを口にした。

 すると、ユキが俺の背中に手をまわした。

「私も....会いたかったよ!ずっと....五年間も待ち続けたんだから」

 ユキはぼろぼろと涙を流しながら、強く抱きしめてきた。

「私だって....会いたかったのよ....アキ」

 マナはそう言いながら、ユキと反対側から俺とユキに覆いかぶさるように両腕で包む。

「マナ、ユキ....ごめん、ごめん.... 本当にごめん....」

 マナとユキの温もりを感じながら、二人だけを残して勝手に眠ってしまったことにたいして謝罪する。

 それから数秒の間、俺達は抱きしめあっていた。

 とても暖かい。そして、とても懐かしい。

 そして俺達は少し離れ、俺はマナとユキを眺める。

 すると二人は何やらアイコンタクトをとって同時にこちらに向き直しにっこりと笑う。


 ――――――――「おかえりなさい アキ!」


 俺はその瞬間、目を大きく見広げた。

 あの時見た笑顔と同じだ....

 そして、その笑顔を見てある事を心に決める。

 なにがあろうとも、二人を守ると。


 ――――――――「あぁ、ただいま」

 ぐいっと口角を持ち上げ、最高の笑顔を二人に見せた。


 #


 あれから俺達はマナとユキ二人で使うには十分持て余るぐらいのリビングに移動し、その部屋の中央に置いてある四人掛けの机の椅子に座っていた。

 俺は一人で座っていて、向かいにはマナとユキが座っている。そして机の横には、さっき出してくれたお茶を載せていた丸いお盆をもって行儀良く立っているグローデルさんがいる。

「......」

 気まずい....なんだか妙に緊張する....てか、二人ともすげー顔立ち良いし、身体もめっちゃ成長してる....ヤバイ、つい視線が。

 異性を意識し始める大事な時期をすっ飛ばしてしまった俺に最初からこの二人は少し刺激が強すぎる。

 誰が見たって顔はかわいい部類に入るし、普通の女の子よりもスタイルがいいのは一目見ればわかる。

 ヤ、ヤバすぎる....少しでも気を抜いてるとついじっと見つめ続けちゃいそうだ....。

 さすがにそこばかり見ていると変態とも思われかねない。

 そのため一度二人の顔をチラッと見てみると、二人とも大きな目をじっと俺に向けていた。

 そして俺と目が合うと、その瞬間肩をびくりとはねさせ視線をそらされた。

 まさか、もう変態だと思われて俺を警戒している? いやいや、さすがにないか。....いやあるかも....

 というか、さっきからなぜかどちらも喋りかけてこない。もしかして、二人とも俺と一緒で(理由は違うだろうが)緊張してるのか....?――――だったら、ここは男として俺から話しかけるべきだ。

 俺は心の中でそう決心を決め、マナとユキに話しかけようとする。

「あのさ......」

「あの......」

「ね、ねぇ......」

 ――――まさかの三人ともタイミングが被った。

「さ、先どうぞ....」

「さ、先どうぞ....」

「さ、先どうぞ....」

 ――――う、うそだろ....

 二回連続で被るというのは一番やってはいけないことだ。こうなった場合、お互いがお互いに譲り合ってしまうため、さらに話しかけずらくなる。

 まずい、まずすぎる....。

 ぐっと強く握っていた拳が手汗で滑る。

 ユキはあからさまにどうすればいいかわからなくて慌てているし、マナに至っては下を向いてしまい表情はうかがえないが、体がびくびくと震えている。

 これから先どうすればいいんだ、など思っているとグローデルさんが咳払いをし、沈黙を破った。

「こほん、三人とももう少し肩の力を抜いたらどうです。さっきから見ていれば、はじめて付き合った初々しいカップルみたいですよ」

 俺たちはそう言われ一度肩の力を抜き、深呼吸する。

「ね、ねぇアッキー、体調の方はもう大丈夫なの?」

 俺から喋りかけようと思ったが、ユキが一番に口を開いてくれた。

「あぁ、そのことか。それならなんの心配もいらないぞ。俺はただ眠ってただけで、体もこの通り普通に大きくなってる」

 俺は小さく両手を広げながらユキにわかりやすく見せた。

「体も....大きく....」

 なにかユキがつぶやいたが、声が小さかったせいで聞き取れなかった。

「? ユキ、今何かいったか?」

 するとユキは少し驚き、なにやら慌てて答えた。

「な、なんでもないよ! それよりも、何も変わりなくてよかった」

 そう言われたので、あまり気にしないようにする。

「マナ、ユキ。二人に俺が眠っていた間のことについて少し聞きたいんだが、いいか?」

 そう聞くと、突然ユキが体を前に出し少し顔を近づけてきた。

「うん! 何でも聞いて!」

 突然ユキの可愛すぎる顔が目の前にきたのに驚き、少し椅子を引いてしまった。

「あ、あぁ....じゃあいろいろ聞くぞ....」

「う、うん....本当に、いろいろ聞いていいんだよ....」

 そういいながらユキは顔を少し赤くして、自分の胸をぐっと真ん中に寄せながら息を荒くしている。

 ――――ん? ちょっとまて。 そ、そっちの意味!? いやいや、まったくそんなこと聞くつもりないんですけど! てか....胸、でかいな....な、なんでも聞いていいか....ッッ! じゃなかった! 本当に何を考えているんだ....

 さすがに五年間も置いてきた本能にはそう簡単に抗えないらしい。

 いや、そもそもユキも普通そっちの意味でとらえるか?

 聞きずらいがしょうがない。この調子でほっといたら、この先俺の身が持ちそうにないからな....。

「あ、あのさ....ユ、ユキ....もしかして違う意味でとらえてない?」

「え? ち、違う意味って....あ、いろいろって、もしかして私たちの事じゃなくて....この世界での事?」

「そ、そうですけど....」

 そう言うと、みるみるうちにユキの顔が赤く染まっていく。

 こ、これは....少しフォローしてやった方がいいか。

「ま、まあユキ、誰だって勘違いくらい....」

「アッキーは....」

 俺が喋っていると、ユキが突然口をはさんできた。

「アッキーは....エッチな女の子は、好き??」

 ――――な、ななな....なにーーーーーー!! い、言いやがった!....いやさっきから行動とか喋ってることとか少しおかしくて感づいてはいたけど....やっぱユキはエッチな子だー!!

 俺は突然のことに固まって驚愕している。

「はぁ~まったく....本当にいつから道を間違えたのかしら....」

 マナが頭を押さえ、呆れた顔をしながらつぶやく。その様子からするに、常にこういうことがあったとみていいだろう。

 てか、本当にいつから道を間違えたんだ....

 俺は歩んでしまった道は仕方ないと飲み込み、マナに引かれない程度にユキの質問に答えた。

「いや、まぁ....嫌いではない....けど....」

「ほ、ほんと? ならよかった....」

 よかったって....それもう自分がエッチな女の子だって認めてるのと一緒ですけど....

 俺はなんだか緊張し、ごくりと唾を飲む。

「じゃ、じゃあ質問するぞ....」

「う、うん....」

 ユキはまた顔を赤くしながら頷く。

 ....いやちょっと待て! 聞きづらすぎる....!

 おそらく今はそんなつもりはないだろうが、どうしてもさっきの勘違いが頭をよぎってしまう。

 そう思いマナの方に目をちらりと向けヘルプコールを出すと、俺の状態を理解してくれたらしい。

「まったく....ユキ、質問には私に答えさせて」

「え? どうして? 私が....」

「あんたはまた勘違いするでしょーが!」

 そう言いながら、マナはユキのおでこを人差し指でぐりぐりと押す。

「か、勘違いって....わ、わかったよ....」

 ユキは恥ずかしそうに顔を赤くしながら下を向いた。

 そして俺はマナの方に向き直り、目を合わせる。

「じゃ、じゃあマナ、質問するぞ....」

 そう言うと、マナは突然じとっとした目を向けてきた。

「ちょっと待ちなさい....」

「ど、どうしたんだよ」

 すると、マナが少し頬を赤くしながら睨んだ目で俺を見てきた。

「あのさ! さっきからその『じゃあ質問するぞ....』ってのが要らないのよ! そんな聞き方されたら、何か凄いこと聞かれるみたいじゃない!」

「ま、まぁたしかに....」

 それは確かに一理ある。だが、さっきのユキのことがなければこんなことにはならなかったと思う。いや、思うじゃない。ならないわ、普通。

「もっとすっと聞きなさいよ....」

「わ、わかった....」

 そして『こほん』と一度咳ばらいを入れ、一つ目の質問をする。

「じゃあまず一番に聞きたいこと。俺が眠っている間に、一度でもどこかに奴らは来たか?」

「いいえ、一度も来てないわ」

 一度も来てない....か。なるほど、それは少し予想外だ。

「そうか....てことは、今はもう五年間来ていないことになるな」

「そういうことになるわね」

 マナはそう言ったとたん、何かを思い出しているかのように顎に手を添えた。

「そういえば....私たちが十一歳の時に奴らが来たのは十三年ぶりだったでしょう? そして、今の段階でも五年間は空いている。ねぇアキ....少し妙だとは思わない?」

 そう聞かれる。確かにそうだ。俺がさっき一度も来ていないと言われた時の予想外だと思ったのは――――あまりに時間が空きすぎているからである。

「奴らが来るのに、間が空きすぎているってことか?」

 あくまでも予想で、確証はないため一応疑問形で聞く。

「そのとうりよ。十三年前までは、奴らが来るのは大体二か月から三か月。長くて半年ぐらいだったらしいわ。だから、今回の五年間もまだ来ていないという件と前回の十三年ぶりに来たという件は、結構騒がれてるのよ」

「そうだったのか....そうなると、奴らはいつでも自由にこちらにこれる訳じゃないってことも考えられるな....」

「まぁ、その可能性は十分あるわね。もし仮に自由にこちらに来られるとして、その上奴らの目的が私たちの国を滅ぼすことだとしたら、あまりに効率が悪すぎる。時間を空ければ空けるほど、こちらの戦力は増えていっちゃうからね」

 それはそうだ。もし奴らの目的が本当にこの国を滅ぼすことだとしたら、さっきマナが言ったように、あまりに効率が悪い。だから多分その線はないと考えていいだろう。

 俺は机に肘を突きつけ、その手に頭をのせて考える。

「はぁ~、奴らは本当に、何のために攻撃しに来ているんだ....」

 ため息をつきながら頭を悩ませる。しかし、そう簡単には答えは見つかるはずもない。

 前に座る二人も考えているようで、難しい顔をしている。

 それを見るに、奴らに関する新しい情報はいまだにつかめていないのだろう。なら、わざわざ質問するまでもなさそうだ。

 そう思い、最後にこのリビングに入って一番気になっていたことを聞いた。

「それじゃあ、最後の質問だ。――――二人とも、どれぐらい強くなった?....」

 俺はリビングの右端に大きな存在感を放って置かれている、所々角が出ている龍の骨で作られたような剣と、まるで氷で作られたかのような美しく透明で、先端だけうねっている双剣に目を向けながら言った。

 すると二人は目を合わせ、笑顔でこちらを向き、さっきまで黙っていたユキが口を開いた。

「やっぱり、気が付いたね。私たち、とっても強くなったんだよ。もう、誰も失うことがないぐらいに」

 喋っている声自体は明るいが、目は真剣そのものだ。

 きっと、相当努力したんだろう。

「二人とも凄いな....五年間もずっと....」

「いいや、そうは言うけど、全然苦になんかならなかったんだよ。もう、失わないためなら、どれだけでも努力できた」

 言葉で伝わってくる。今までの努力や思い、そして苦しみ....

「そうか....二人がそこまで強くなったなら、俺はもう追いつけないな」

 苦笑いを作りながら、そうつぶやいた。

 でも、そんなのは当然だ。今から俺がどれだけ努力をしたところで、五年間という長すぎる時を戻すことはできない。

「いいえ、それは違うわよアキ」

 突然俺の考えを否定するマナの声が聞こえてきた。

「何が違うんだ? まさか、今から努力して二人に追いつけるとでも思ってるのか?」

 頭に疑問を抱いたまま、マナに聞く。

 するとマナは突然席を立ち、腰に手を添えなにやら自信満々の顔で俺を見つめてきた。

「なら、一度庭に出るわよ!」

 庭に出る? 一体どういうことだ? 突然のことで、頭が回らない。

「ちょっと、なにもたもたしてるのよ。早く出るわよ」

「いや、庭に出るって....何をしに....」

 こちら側に回ってきたマナに手を引っ張られる。

 すると突然後ろを振り向き、ユキに視線を向けた。

「あとユキ、いつものお願いできる?」

「りょーかいだよ!マナ!」

 そう言いながら手を頭の横に添え、可愛らしく敬礼のポーズをとりながら笑顔でユキは承諾した。

 なにをするかは知らないがあまりにも二人がやる気満々なので、俺は少しの期待を胸に抱きながらマナにつれられるがまま庭に出た。

 

読んでいただきありがとうございます。

続きも出しますので、ぜひ読んでみてください。

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