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スタンディング・アース  作者: 睾善 太郎丸
7/11

第6話〜体力測定・健康診断〜

〜早朝〜




慈郎「おぃ〜パルム!!!母ちゃん達から手紙届いたぜ!」


パルム「え!!!おばさんから!見せて見せて!!」


パルムは慈郎と共に慈郎の家族と文通をしていた

様々な異星人がいるせいか、囚人は基本坊主にしなければいけいのだが毛すらない奴らもいるのでここの刑務所は甘々である

慈郎は自粛を兼ねて坊主頭にはしている

その他にも他の刑務所と比べてもここの刑務所は楽園である


何故このような事を述べたかと言うと…………

ここの施設、唯一の難点である«面会完全不可制度»のせいだ


ここの刑務所は面会が出来ないという事で世間にもまぁまぁ名が知られている

だから囚人たちは手紙でやりとりするしか無いのである

ちなみに今のご時世、グラフィックマックスメールという相手の顔がリアルタイムで浮かび上がる手紙もあるがそれも面合わせをするので使用は出来ない


慈郎「読もうぜ読もうぜ!!!」


パルム「おう!!!えぇと………なになに………」


手紙の内容は、息子である慈郎と仲良くしてくれている事に対する感謝、出所したらご飯でもどうかとのお誘い、きのこ派かたけのこ派か、カレイとヒラメの違いが分かるか、後は適当な世間話であった


パルム「はぇ〜、優しいなぁ

俺も会ってみたい……けど迷惑とちゃうかな?経緯はどうあれ犯罪者やからな俺」


慈郎「俺のお墨付きや

その辺は理解してくれてるやろ…

それにパルムには何か特別な物を俺は感じてるからよ」

慈郎はパルムに視線を送った


パルム「やめろよ気持ちわりぃ」


パルムは照れながらではあるが、どこか嬉しそうである


慈郎「へへへ、にしても眠てぇなぁ…………

早起きが得意とはいえ、しんどいわ…」


パルムが同じく、と言いかけたその時であった



アナウンス「全囚人たちに告ぐ!!!!!全員直ちに起床し、グラウンドに集合すること!!!!!繰り返す!!!全囚人………」


慈郎「おわっっっ!!!!なんなんやいきなりやかましい!!!」


そのアナウンスに耳を聾した囚人たちが次々と目を覚まし、毒を吐きながらゾロゾロとグラウンドに向かっていた


慈郎「グラウンドに集合言うてたな、行くかパルム」


パルム「お、おう」

今のアナウンスでやられてしまい、目が回ってしまったようだ






〜グラウンド〜


ガヤガヤ………ザワザワ…………


看守a「それぞれ独房の者、雑居房の者と別れた並べ!!!!」


看守b「おいそこっっっ!!!!ズレてるぞ!!キチンと並ばんか!!!」


看守c「並んだら点呼!!!!早くしろ!!」


囚人たち「朝から何させんだこのクソ看守共がよぉ!!!舐めてんのかごらぁ!!!」


囚人たち「いちいちうるせぇんだよぼけ!!!地球人ごときがよぉぉぉ!!!!!」


囚人たち「俺の逸物よ!!!静まれ!!!」


パルム「………甘ったるい務所やからか最近調子乗ってるもん多いな……最初は真面目にしてたヤツらまで同調してらぁ」


シティザム「全く情けない話しだ

刑務所のルール画甘かろうがなんだろうが、至って真面目にする

それがエリートと言うものだパルムよ」


パルム「シティザムやんけ、おはようさん

ていうかエリートやったらこんなとこおらんて…………」


シティザムは人差し指を自分の顔に近づけシッーとジェスチャーをした


タウンザム「今から何が始まるんダ………?俺まだ眠いよ兄ちゃん…」


シティザム「早起きくらい慣れろ

お前も子供じゃないんだぞ」


シティザム「しかし、何が始まるのか…いきなり集合させるなんて事今までなかった

まさか………選別か…?」


パルム「きなくせぇなぁ」





慈郎「痛ったいのぉ!!押すなやハゲ!!!」


囚人たち「あぁぁ!?てんめぇ殺すぞボケがよぉ!!!」


トラバサミ兄貴「ウルセェヨクソハゲ、サッサトナラベ

ジロウスコシズレテルゾ、モウチョイミギ」


慈郎「お、サンキュートラバサミ兄貴」


看守たち「静かにしろ!!!!早く並べ!!」


ここ、チンパース・ザッチン

計308人の囚人たちが綺麗に集合出来たのは18分も経った後であった


看守「よし!!!揃いました!猪狩看守長!!!」

看守は猪狩にメガホンで伝えたあと、朝礼代から降りた

少しして、猪狩が朝礼代に登り予めセットされていたマイクに声を発した


慈郎「猪頭看守長…久々に見たな」


猪頭「こんな早くからすまない……急すぎるのではあるが今からとある事を行う…」


囚人たち「んだよ!!!何させんだごらー!!」


囚人たち「さっさと言いやがれー!!!!」


囚人たち「女抱かせろ!!!!!」


囚人たち「静まれ!!!我が逸物!!!!!」


ガヤガヤ…ザワザワ…


猪頭「静粛に頼もう………今から君たちにしてもらうことは別に特別な事では無いんだ」


猪頭「健康診断と体力測定をしてもらう」


猪頭が発した事が以外だったのか、数秒の刹那時が止まった

しかし、何かが弾けるようにその時の静止は破られた


囚人たち「なぁにが健康診断だぁぁぁぁっっー!!!!」


囚人たち「ばかにしてんのかぁぁぁっー!!!!!」


囚人たち「ぶっ殺すぞてめぇよぉぉぉっっ!!!!!」


囚人たち「んな下らねぇことで朝から呼んでるんじゃねぇぞごらぁだぁ!!!!やかまかやわさゆしやさゆきみやさ!!!!」


かなりの怒号、喧騒、すぐにでも騒擾事件が起きそうな程である

こんなに朝から騒いだらやかましいと近隣住宅から苦情が来そうなものだが、心配はご無用

この刑務所は最新鋭のエネルギーエレクトリックネット、通称EENが覆っているので、中の音は外には決して漏れないのである


看守たち「い…猪狩さんこのままでは暴動が起きます…!!」


看守たち「応援を呼びますか!?」


猪頭「大丈夫だ、問題ない」


猪頭「落ち着いて欲しい、健康診断はどうであれ、体力測定の結果に応じては刑期短縮を考えている」


それを聞き、囚人たちは徐々に静かになっていった


囚人たち「……おい聞いたか今の」


囚人たち「刑期短縮だってよ!!!!」


囚人たち「俺の38年が一気に0になって外でれんのか!!!」


静かになっていったと思えば次は早く始めてくれと騒ぎ立てる始末である


パルム「刑期短縮………!?そんなんやってどないすんねん」


タウンザム「あ〜ぁ、やかましいナァ

クズ野郎どもが増えてやがる…」


シティザム「刑期短縮なんて事をしてしまったら悪党が外に出てしまうではないか……!!!看守長殿は何を考えているんだ!」


猪頭「どうだ?悪くは無いだろう

刑期短縮のキャンペーン、上手く行けばすぐに外に出れる

早起きもたまにはするものだろう?

早起きは三文の徳だ」


囚人たちは納得の大喝采を上げた

一部の囚人を除いて



その流れで健康診断が終わった

次々と入ってくる外部のものたち

健康診断に関する者である

308名の健康診断にはかなり時間を要し、現在の時刻は11時45分


多少の食事を各々で取り、今から体力測定が始まろうとしていた

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