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スタンディング・アース  作者: 睾善 太郎丸
2/11

第1話〜遭遇〜

「勤務一旦終了!!!これより昼休憩に入る!!

各自休みを取るように!!!昼休憩は20分である!!!」


音割れと共にアナウンスが部屋に響いた


「はぁ〜、疲れるわ…でもまぁこんなもんか

前の仕事の方がしんどかったしの」


と零しつつ上半身を伸ばしている男がいた

先程捕まった男である

その男に対し


「おい慈郎、この後どうすんだぁぁ?」

と全身も顔も爬虫類の、恐らく男であろう人物が男に話しかけてきた


そう、体を伸ばしていた男

「鈴木 慈郎」に



慈郎「うーん…適当に売店行くと思うわ

食堂行ってもうっとぉしいクソどもしかおらんし

ガラコはどうすんねんや?」


ガラコ「そうか、お前星人問わず人嫌いやからなぁぁぁ〜、しかし!!俺様は敢えて!!!食堂に行こうと思う

他の異星人共を観察したいからなぁぁ〜」


そう言いつつ口角をあげ、不気味に笑った爬虫類型宇宙人・レプティリアンのガラコであった


ガラコ「いずれ地球を制服するときゃ、お前を1番の奴隷にしてやっから、安心しろよ慈郎ぉぉ〜」


慈郎「お前調子乗っとったら次捕まった時死刑にされんぞ」


そして慈郎は業務室を後にした











〜売店〜


「おい!!押すなよ!!!おらぁぁ!!」


「お前の図体でかいからだろうがこのクソカスチンカスがぁぁ!!!」


「やんのがごらぁぁぁ!!お前あれかぁぁ!??いぬ座出身か!?気持ちわりぃぃなぁ!?」


「ぶっ殺すぞぉぉぉぉぉっっー!!」


「あんたら飯の時くらい落ち着かんかァァー!!!!」


売店のおばちゃんの声も残念ながら掻き消された

様々な怒声と喧騒が響く中、慈郎は嫌な顔をしながら売店で買い物を済ませようとした

受刑者の何人かは看守長に連絡をしているところを見ると、恐らく解決するのは時間の問題であろう


慈郎「あちゃぁ……下品なヤツらばっかりやの…落ち着いて飯も食えんのか…」


慈郎「まぁ、あいつらは看守長に締めあげられるやろ

その隙に飯買わせてもらおう」


慈郎は焼きそばパンとたこ焼き、それと白ご飯を手に取りレジのおばちゃんに渡そうとした時であった


慈郎が今買い物をしようとしている売店の数メートル右手は透明の強化ガラスを貼られている

そのガラスの向こうは受刑者が筋トレをしたり、日向ぼっこをしたり、スポーツをしている様な庭が広がっている

それを見る限り、随分と甘めの刑務所なのだ

そして、庭近くの刑務所の建物の影に人がいることが確認出来た


髪は美しい誰もが魅力されるであろう(知らんけど)エメラルドカラー、身長は……恐らく150cmも無いであろう

ここからでは少し遠く確認しにくいが、ヒューマノイド型宇宙人である

もしかしたら地球人かもしれない


慈郎(あんな奴おったかなぁ………新入りかしら)


慈郎もその髪の綺麗さに引き込まれたのか、その少年の事が気になってしまったのだ

その少年は壁に持たれるように足を広げ座っており、顔は空を見上げていた

しかし、表情は何となくであはあるがどこか浮かないつまらなさそうな顔をしていた


慈郎「……………」


売店おばちゃん「どうしたんや兄ちゃん?買わんのかい?」


慈郎「あぁ、ごめんよおばちゃん

この卵焼きとたこ焼きと焼きそばパン追加でお願いしますわ」


ちなみになぜ向こうにいる人間が少年だとわかったのかと言うと、ここは男性刑務所だからである


ヨロシクゥゥ!!!







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