甦り勇者さま!
俺は、ライナーブレイド。
そう向こうの世界では、渚義仁。
ライナーブレイド:
「戻れたかぁ」
「しかし、なんだぁ!レベルアップした様子がない。」
「ピックル!剣を!」
ピックル:
「はい。どうぞ勇者様。」
【ガシャ、ガチャン】
装着完了
ライナーブレイド:
「まだ、マナは満タンまであと半分。」
「それに!その勇者ってのやめてくれ!」
☆ここで言うマナとは、転生した時に学んだ量の事である。
クリア:
「ライナーブレイド!お帰りなさい。」
クリアは、妖精属。属性、水・氷を司る。
ライナーブレイド:
「そう言えば、ピックル!後どれくらいだぁ!」
ピックル:
「正式には、あと150サダです。もう時間がありませんね!」
ライナーブレイド:
『マジかあ!ここでほとんどマナが上がってないのが痛い!』
『このままでは、前回より酷い結果になる。』苦笑
「帰って来て早々だが時間がない!」
「また、スピードアップモードで転生を頼む」
ピックル:
「ちょっと待って下さい!」
受信中!
「ではこの中から、選んで下さい。」
「今回は、この中から選んで下さい。」
カーテンを開ける音
「ジャー!!」
いつもと変わらない朝を迎えいつもと変わらい生活でこれからの人生を全うする予定だった。が
渚義仁
「高校生活ももう終わりだー。」
大学行く金ないから、来年から自動車関連の仕事に内定もらい就職する予定。
『何か大きな野望があるわけではなく、ただ何となく金ないし、取り敢えず就職って感じでここまできたが、このまま定年まで働くのかぁー。何かつまらない人生だなぁ。』
「さぁーて。残り少ないスクール生活。無難に行きますかぁ!」
『刺激のない生活だけど、これはこれで良いのかも。
でもなんか人生のどんでん返し的みたいな劇的な展開なんてあるわけないかぁ。』
『朝飯は、いつも通りパン食べて学校へ行こう。』
「行って来まーす。」
「ヤバい!、残り高校生活の余韻に浸っていたら遅刻になりそう。」
家を飛び出し、自転車でもうダッシュする義仁。
急ぐ義仁。
『信号ギリギリ、間に合いそう!』
【ドン。キー。ガシガャシャン】
トラック急停止。
周りがざわつく。
《ん?なんだ?何が起きた?》
なんで、俺が倒れてる俺を見てる?
《そんでお前だれだぁー》
聖霊:ピックル
「ビックリしたなん!」
「もうきみが帰ったくるとはなん!」
義仁:
「帰ってくとは?しかもなんだこの動物しゃべった!」
「どういう事??」
聖霊:ピックル
「きみは、たった今君らの言い方だと。死んだなん。」
「それに僕は、動物じゃないなん!」
義仁:
「やっぱり死んだかぁ(^_^;)」
でも別にこれって後悔がある訳でもないし。敢えて言うなら、彼女欲しかったなぁ!高校生活バイトばっかりで彼女居なかったし。
「んで何処へ君は連れて行ってくれるの?天国?」
「それとも?地獄?って俺何も悪いことしてないし(笑)」
聖霊:ピックル
「何なん?その天国とか地獄ってなん?」
義仁:
「じゃー何で俺の側にいるんだよ?」
「普通こういうパターンだと死後の案内するパターンじゃないの?」
『それに、さっきからなんってなんだよ?どこの方言だよ』
聖霊:ピックル
「それは、勝手君たち人間妄想した世界でしょだなん!」
「死んだ人間は、必ずパラレルへ行くなん!」
「そして僕は、パラレルへの案内役兼試練官の聖霊なん!」
義仁:
「パラレルって異世界の事かぁ?」
「そんで試練官って?」
「それに聖霊って!ゲームみたいな…」
聖霊:ピックル
「正式には死後ではなく、元のパラレルへ召還されるだけなん!」
「試練官は、元々きみをレベルアップするためのお助けする役目なん!」
「今までは、そのレベルアップするための冒険でさっきまでいた世界にいたなん!」
「そしてきみは、冒険に行く前は僕とずっと行動してたなん!」
「あっちの世界行くときには、必ず記憶を消されるなん!」
「でもきみは、全くレベルアップしてないなん!」
「また、パラレルへ行き冒険の選択をするなん!」
「パラレルへ行くと今までの記憶は戻るから安心してなん!」
義仁:
「んまぁーよくわからないけど、そのパラレルってところへ連れってくれよ。」
「パラレルに行けば記憶は、甦るんだなぁ!」
ピックル:
「それじゃー!僕につかまるなん!」
義仁:
「おー。んじゃとりあえず宜しく!」
ピックル:
「それじゃー!いっくなぁーん」
【ギューリーン、ピカッ】
ピックル:
「お久しぶりです。勇者様」
ピックルの容姿が人間になっている