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悲しき定番




「で? またやったのか、師匠?」

「…………」


現在、夕方が過ぎた夜中。

リビング広場にて、神宿は師匠アーチェに説教をしていた。


何故と聞かれれば、答えるまでもなくーー



「にゃ〜」

「わん〜」


まるで中身が入れ替わったかのように、ヘンテコな鳴き声を出す少女二人、カルデラとカフォンの姿があったからだ。



「何で毎回毎回、アンタはヘンテコなモン作るんだよ!? これで何回目だと思ってんだ!」

「違うよー!今回はうまい具合に料理もいけて、色も鮮やかな紫色に」

「紫になる時点でおかしいんだよ! どういう調理したらそんな色が出んだよ!!」


全く! と溜息を吐く神宿は、チラリと床でくつろいでいる少女二人を見る。


「にゃんにゃん! にゃーん!」

「わんわん!わわん!」


ちなみに、にゃんがカルデラで、わんがカフォンであるのだが…、


「流石にこのままじゃマズイだろ」

「だよねー?」

「っ!」

「ぅ…だ、大丈夫だよー? 私が責任持って、彼女たちを元に戻すから」


神宿の眼光に怯みながら、苦笑いを浮かべるアーチェ。


伊達に賢者なだけあって、薬関係においてもそこそこ知識がある彼女。

神宿はそんな彼女に任せつつ、さっきからジーっと見つめてくる二人(匹)の視線に逃げるよう、その場を後にするのであった。









そして、それから数時間後にて。



「ふぁー」



ちゃぽん、と音がなる浴槽の中。

神宿は肩まで湯に浸かり、大きな吐息を漏らしていた。


軽く修行を終え、汗を流すために風呂に入っているのだが、あれから彼女ら三人の姿は一度も見ていない。



(まぁ、今頃、師匠がなんとかしてくれてるんだろ……)



あっちの事は置いておいて、明日はシグサカの師匠の元に行かなければならない。

帰って早々、激物料理を食わされ倒れていた二人の事もあって、その事を話せなかった神宿は、



「明日で、師匠に話しとくかぁ……」



と、呟いた。



そんな時だった。







ドタバタドタバタドタバタ!! と、風呂場外。廊下の方から慌ただしい音が聞こえてくる。

そして、意を待たずして、次の瞬間。



バン!! と浴室のドアが開き、



「にゃ〜ん!!」

「わんー!!」



カルデラとカフォン。二人が風呂場に侵入してきたのである。

しかも、



「ぶっ!!?!?」



衣服という概念がまるでないようにーー一糸纏わぬ姿で、だ。



「にゃん!!」

「わん!!」


そして、二人は目をキラつかせながら浴槽目掛けて飛び込み、狭い囲いもあって逃げれなかった神宿を巻き込んで、大きな水しぶきが弾ける。


「ちょ、まっ!?!」


立て続く事態に頭が追いつかず、顔を真っ赤にさせる神宿。

だが、



「にゃ〜………ん?」

「わん〜………え?」



その、意味ありげな声の後に、




「カルデラちゃんー? カフォンちゃんー? 二人ともどこにいるのー? もうそろそろ薬が効いてきて、戻ってきてる頃だと思うから、帰ってきてねー?」



呑気な言葉を言う、アーチェの声が聞こえてきた。

しかも、そのせいで事態は更に悪化して、



「…………」

「…………」



二人の視線が神宿と、そして、その下にあるものへと向かっていく。

また、段々と顔も真っ赤になってきており、




「…………は」




神宿が喋るーーーー間もなくして。





「「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」」





バチン!!!!!!! という、けたたましい叩き音が炸裂するのであった。


そして…神宿は朝方にかけ、男子寮の外にてアーチェの人造植物によってお仕置き+拘束されるのであった。



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