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母親になれない  作者: 紫苑
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職場


 私が独身の頃より勤めているのが、介護施設のグループホームにこにこ荘である。


 にこにこ荘は、少人数の職員で回しているがアットホームな雰囲気でかなり年上なおばさん職員の中には言い方もきつくお節介な人もいるが、仲が良い。なんといっても、施設長の中井さんがとても良い人なのだ。実は身内のみで式を小さな式を挙げた為に職場の人たちは招待出来なかったが結婚を報告すると、中井施設長をはじめ皆が祝ってくれた。源次は私にとても優しいが私の周りの人の事もとても大切にしてくれる。そんな源次を職場の皆も、気に入ってくれていた。


 そんな職場の人たちの中でも同僚であり同い年の新山優実とはプライベートでもよく遊ぶほど仲が良い。優実は、1歳年下の晃君と交際3ヵ月であるが既に1ヵ月前から私の近所で同棲をしている。源次、私、優実、晃君の4人で呑んだりしたことも何回もある。


「沙里は本当に良い人と結婚して良かったよ。晃とはすぐにでも結婚したいけど晃のお母さんが反対するんだよね~」

「まだ、晃君とは付き合って半年も経ってないんだし焦ることはないよ。あと、私たち子供作ろうと思ってるの。」

「本当?おめでとう!産まれたら私もママになる予行練習の為に抱っこさせてね。一緒に仕事出来なくなるのは寂しいけど…」

「まだ妊娠すらしてないんだから気が早いよ!とりあえず、妊娠したら1番に報告するね。」


 その日は仕事をしながら、妊娠したら何ヵ月まで働けるんだろう。やっぱり介護は移乗とかもあるし早めに中井施設長にも相談した方ががいいよな…と、色々考えていた。



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