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ネガティブな俺、異世界転生して食通になる  作者: ちかず
第1章 サラディーナ国
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ラッキースルースキル発動?

ここは、どこ?俺は、誰?

あ、ヤバイ、遊んでる場合じゃなかった。

なんでか、一人きりです。

周りは、木!だけ!

確か、宿屋の近くの森に来ていたはず。

アーナとその仲間達一行様と来ていたはず。。。

誰かー。いませんかー。

やっぱ、俺、迷子?


ちょっと前まで皆んなと歩いておりました。

えーっと、魔獣(大っきな猪似)が出て戦いが始まって。。。それから、邪魔ばかりになり困って。

後ずさりしてたら、足の下に地面がなくなってーおむすびころりんの要領で落下、で、今!

おかげさまで怪我無し。ふわふわの落ち葉だまりに着地です。

あー。やっぱりラッキースルースキルかぁ。

最近、ついてんなぁと思ってたんだよな。

あぁ、どうしよう。

こんな時、頼りになるはずの(笑)コンピュータはダンマリだしなぁ。

ヘルベルトー。

ナリーナさーん。

ドルタンドさーん。

。。。

近くの大木に寄りかかり、少し休む。

どーしていいかわからないから、木に付いている蔦を引っ張って暇潰し中ー。

ぱちっ。蔦がズルズル出て千切れた。

ちっーこい実が沢山なってる。

茶色の可愛いヤツ。


【キンコンカンコン♪大当たりです!

その茶色の実は、チーストと言ってマメ科の食材。蛋白なお味の中にコクもあり薄く甘みさえ感じる一品。

圭、やるじゃん!】


マジかぁー。ラッキースルースキルどした?

ヤッホー!味噌だ、味噌ラーメンだ。

だけど、、、一人だ。



それから、暇な俺のやる事は結局、チーストの実の収穫作業。学ラン脱いで服に大量に貯めた。

ホクホクしていた俺は、後ろにさっきの猪もどきが迫っていたのに全然、気がつかなかった。

背中に感じる「ふー、ふー。」って言う息を感じて振り返る。

ギャー!!!!!

律儀にチーストの実を抱えて走り出す。

まぁ、理性が働いてないので放棄するの選択肢がないだけだけど。

ヤバイよー。とにかく走る!

もう、これなら一着間違いなしのスピードで走る。

やばいよー、どーすりゃ良いの?

ドン!

左側から、大きな火の玉が飛んできて猪もどきに当たる。一発だった。

はー。はー。助かった。

もう、立てない。

座り込んだ俺の元へ、チーム:アーナとその仲間達が揃う。

「一体、どこへフラフラ行ってたんだ。だから、ヤンバル(猪もどきの名前)に追いかけられるんだ。」

怒ってるヘルベルトに何か言いたいけど、顔見ると心配させたのが分かる。

いいヤツだからな。

こんな怪しい異邦人に律儀に礼をするようなヤツだからなぁ。

「ごめん。」珍しく素直に謝れた。



でも、それからが大変だった。

ナリーナは、実しか見ないし。(まだ、目が合いません。。。)

ドルタンドは、ナリーナに相変わらずチョッカイかけるのみ!潔し!じーさんは男の鏡だ。



また、ヘルベルトに背負われて宿屋に戻る。

意外に治癒の出来るドルタンドに魔法で身体を見てもらって、無事確認。

その間にも、チーストの実しか見てないナリーナに、コンピュータ情報を伝える。

後ろで聞いていたヘルベルトが驚いている。

味噌や醤油の加工などは、宿屋を離れて行う事になる。何でも横取りが結構あるらしい。

こえーなー。相変わらずこの世界!


とにかく、薄ーい味の野菜のスープみたいなのを宿屋で食べてその日は寝た。



ラッキースルースキル。

ヤツはどんなんだ?

ラッキーなのか、アンラッキーなのか?



とにかく、明日こそ美味しい味噌汁飲みたい。



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