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指示

 再びホテルに潜伏する日々。


 しばらく経てば新しい部屋が用意されて、またそこで静かな暮らしを再開する……はずだった。


 だが、今回は違ったらしい。



 携帯電話が受信したメールを開くと、そこには次の標的の情報。こんなことは初めてだった。


 動揺しつつも、標的のプロフィールに目を走らせる。


 20代後半の独身女性。文字を追った限りでは、何の変哲もない一般市民に思えた。


 その一文にたどり着くまでは。



「先月、地下鉄車両内で発生した銃撃戦により一人娘が死亡。当該銃撃戦の被害者遺族として警察署の捜査に積極的な協力姿勢を示し……」



 添付された写真を確認するまでもない。あの時の女性だった。


 路地裏の漢方薬局。組織の窓口を半世紀近く担ってきた、老人の冷笑が浮かぶ。



 そういうことか、爺さん……


 僕は、次の処理の準備に入った。

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