初めての買い物
30分のアニメが、終わった。なるみは、ニコニコしながら、終わったのを、確認したらしい。
「私は、もともと、こうゆうことをしてたんですね」
「そうだな」
「皆さんのことを、楽しませてあげられたでしょうか…」
なるみは、少し真剣に言っていた。
「俺は楽しんでたぞ」
「アニメに出てた、時の、お前、俺好きだったし。」
ただの、本心だった。だけど、言うべきだとも思った。
「それじゃ、買い物行ってくるわ」
さっきなるみが、料理を、作って来たので、材料が少なくなったから、いかなくてはならないのである。
「わた、わたひも行きまひゅ!」
なるみの言葉が酔っ払いみたいになった。
「顔が、赤いぞ大丈夫か?」
言葉も噛んでいるし。
「これは、その、なんでもありません!」
「お、おう…なら良いんだが」
「もう、浩二君のバカ…」
最後の一言は、よく聞こえなかった。
買い物に、行くとゆうことで、今まで、制服のまま過ごしていたが、それでは、まずいので、着替えることにした。
「なるみ、お前の着替える物、あるのか?」
「ないです。」
だと思った…、さっきの間からこいつ、なるみは、制服のまま、だったのである。
「なら、買いに行くか。」
「良いんですか?」
「おう!」
するとなるみは
「やったーー!」
ありがとうございます。と言ってくれた後に、家を出て、鍵を閉めて、近くのデパートに、向かった。
あそこなら、高めの、服とかも、売ってあるので、なるみが好きそうなものが、あるはずである。
家を出てから、15分くらいだろうか、デパートに着いた。
まず、俺と、制服のなるみは、食材を、買いに行ったが、周りの目が気になる。
俺一人では、こんなに周囲から目線を送られることは、無かったのだが…
なるみとゆう、超絶無敵の美人が、隣にいることで、目線を独り占め状態だ。
しかも、そのなるみにいたっては
「浩二君、浩二君、なんか、いろんな人が見てくる気がするんですけど、なんででしょうか?」
そう、全くきずいていないのである。
その上、周りから聞こえてくる声。
「あの子きれー。」
「隣の人誰かしら。彼氏?」
「それは無いでしょ、多分あの子は、アイドルで、あの男の子は、プロデューサーだわ」
おいお前ら、全国の、アイドルを育てているプロデューサー達に謝れ、そして、俺にも謝っとけ。
チクショウ。早く抜け出して帰りたいぜ。
ーーそんな時に、
「お、三上じゃん!久しぶりー!卒業式以来だねー!」
そんな時に見つけたのは、もっと面倒臭くなる、火種のようなものだった。