お金の、やりくり
部屋を、あらかた紹介した後に、俺はこう言った。
「お前、制服とか、教科書とかの、金はどうしたんだよ。…まさか、強盗…?」
「ちがいます!」
あぁ怒っている時も可愛いぞこいつ。
「元の世界でお金を、貯金していて、そこそこな額があったんです。」
ほーん。ならば俺の学校は、どうやって知ったんだ、と聞くと、
奴はモジモジしながらこう言った。
「あの、浩二さんの、顔は覚えていたのですが、学校は、知らなかったんです。ですが、あちらの世界にいた時の力で、同じ学校に… えへっ。」
えへっ、じゃぁねぇよ。こいつ、アニメとかでよくある。年月経ってるはずなのに、老けないとゆうような、力を、発動させやがったらしい。かわいいから許すけど。 ちくしょう、かわいいって罪だな。
「でも、勉強は、どうするんだよ二年間も、働きまくってたんだし、無理じゃね?」
素朴な疑問だったが、なるみは、間髪入れずに、
「それなら、あちらの世界での、私のデータによってこちらに来るときに、ここの世界でゆう、ハーバード大学には、余裕で入れるくらいには、なっていますよ?」
やべぇな、あっちの世界。もう普通に俺、アニメ楽しめない気がしてきた。
そんなことをリビングで、 話していると、
「私からも質問いいですか?」
「おう、いいぞ。」
「この家のお金は、毎回誰が払っているんですか?」
「俺。」
「マジですか?」
「大マジです。」
「どうやってか、聞いても?」
「宝くじが、七回、正確に言えば、7年連続で、当たった。一等を。」
「え?」
「親と、確か2歳くらいの時だろうか?宝くじを、親が、買うことになっていて、俺にも、選ばせてくれたんだよね。 そしたらさ、それが見事一等で、それを七年連続でってこと。運には昔から自信があるんだよ。」
「失礼ですが、おいくらくらいに…?」
「二十億と、ちょい。」
「にじゅっ⁈ な、な、なんで、そんなお金あるのに、このような家に?」
「この家が、好きなのと、いつお金がなくなるか、心配だからだよ。」
「なっとくです。」
納得はしてくれたは、いいものの、お金の額で、頭がクラクラしているようだ。
そりゃそうだ。そんな気がしていたもの。
この間の時間が、続くのは、俺がしんどいので、話題をだした。
「テレビでも見るか。」
おいおい違うだろ俺、話題を出そうと、しているのに、なぜ、テレビを見るのだ?バカか?バカなのか俺?やはり対人スキルが、備わっていなかった。
そう思いながらも、テレビを、出しているわけで、チャンネルを、色々変えていく。
最近のテレビの番組は、世間が少子高齢化するに伴い、番組も、少子高齢化している気がする。
そんな中、アニメが、始まっていた。やはりアニメは、良いな。いつでも楽しめる。
その場にそのキャラが居てくれる。一人を除いて…な。
だが、始まった、アニメを、真剣に見ていたのは、俺ではなく、なるみだった。
アニメの、場面場面で、表情を、変化するので、こうしていると、ただの女の子だと思う。