彼女の正体
今、俺が目の前で起きたことを、ありのままに話すぜ。
太田なるみとか言ってる女子が告白した。
とゆうより付き合っていると言っていた気がする。
ならば、全く同姓同名の人が恋人だったわけだ。
「この中に三神浩二くんは、おらっしゃいますか?」
クラスの奴らが一斉に俺に指を、さして来やがった。
親に人に指を指すなと、いわれなかったのだろうか。馬鹿者め。
そしたら、先生の案内の元、俺の隣が、空席だったので、そいつが座った。
すると一言。
「久しぶり。」
そいつはただ、綺麗なわけではない。アイドルや、女優などを美人で表すならば、太田なるみはアニメの中から飛び出して来た、ヒロインみたいな風に思えた。
まず普通の綺麗と、何が違うって髪が違う。俺のいる1ー2は、黒髮がほとんどで
茶髪に近いやつがちらほらいるくらい。
なのにこいつは綺麗な銀髪を、している。しかも地毛だと思われる。
初めて見たはずなのだが、そんな風に思えなかった。
なので、小さな声でこう問いかけてみた。
「どこから、来た。そしてどうして俺の名前を、しっているんだ?」
いやみとかでは、なく普通に気になった。
「そうですね、来た場所は、アニメの世界です。多分あなたが一番好きだったアニメ。そうしたら自ずと答えが出ませんか?」
どこかで見たことがあると思ったら、アニメの世界と来たもんだ。
だが、俺は納得できた。
こいつが、おれを、恋人と呼ぶ理由。見たことがある気がする理由。名前を知られてる理由。
こいつは、俺が見ていたアニメのキャラであることに間違いない。
ーー思えば二年ほど前だろうか…
あるアニメを、見ていたんだ。舞台となるのは、珍しい女子中学メインキャラの一人に「太田なるみ」とゆうキャラがいた。
銀髪で、そのアニメでは目立たなかったらしいが俺は好きだった。
そんな中テレビ画面が急に光り出したのだ。
それはテレビが、出せるものではない。全く別の光りその瞬間。
画面の中にいた、太田なるみとゆうキャラが消えたのである。
初めは、見間違いだと思っていた。だがしかし、時間が経つに従ってある結論にたどり着いた。
太田なるみの名前がなくなっている。
太田なるみのキャラの声をやっていた声優さんは、全く見たことがないキャラの声を当てていた。
太田なるみかわりなのだろう。
しかもそのキャラのことを、憶えているのが俺だけど来たもんだ。
録画していたものを見ても一話から、もう、いなくなっている。原作が漫画とゆうので見ても、一切出てこない。
一時期は、自分の”彼女”だとまで評したキャラが消えたので、焦りはしたものの、もしかしたら長い夢を見ていたように思うことにしていた。
だがそのキャラが現実にいるとなると、納得がいく。
画面が光り出した理由。
キャラが消えた理由。
全てが一致した。
そんなのがあり得るのか?俺の心に一抹の不安がよぎった。だから、問うことにした。