真 9 始まり始まり♪
頭の中でストーリーが破錠しそうなので調整が難しいです。投稿が遅れました。
目を開けるとイアさんがいた。それに恐らくこれが器合わせの影響だろうか、体も何だか大量のものをを無理矢理詰め込んだ鞄のように、パンパンに張っているように感じる。気持ち悪い。具体的に言うと、生理的嫌悪を感じるものが体内にいる感じだ。思わずこの感覚に耐えかねて体の中の醜悪なものを全部吐き出そうとしたら、イアさんに止められた。
「とりあえず何もしないで。それを少しでも間違って動かしたらこの惑星の属する銀河三割が吹き飛ぶかもしれないから。」
どんな威力だよ。というかイアさんはなんて魔力を持ってるんだ。いかに年月が経っているとはいえ銀河とかって人間がどうにかできるレベルを超えてるんじゃないか…今この感覚を手放せばこの惑星はおろか銀河崩壊間違いなしだそうだ。指向性持たせたらアラ〇ちゃんみたいに地球程度なら楽々割れるんじゃないだろうか。いや、消滅するから無理か。そんな他愛のないことを無理矢理考えて必死に嫌悪感を逸らす。界渡りもアレだけど器合わせの後も尋常じゃないな。
イアさんはそっと俺の体を抱き上げた。胸当たってるし、いい匂い…とか体内の嫌悪感が強すぎて感じてられないな。とはいえ、少し心が冷静になった。するとイアさんは俺の体の中の強大な力を循環?し始めた。まるで自分が一つの川になったように感じる。嫌悪感も取れてきた。あぁ…いい匂い。我が息子がここにいたら盛大に起立していただろうに。俺の息子が女子に対し起立した年齢の範囲も七歳(ロリコンじゃない。当時俺も七歳だった。…それも異常か)から六十歳(俺の息子が六十歳でいつの間にか独り立ちした時は流石に泣いたよ。それにしてもこう言うと年老いた親がNEETの息子に対して感慨にふけっている普通の文章に見えるんだけどな…)の間から、この世界に来ることで三歳から二億歳まで正に老若男女誰でも行けるスティンガー☆イチモツみたいになったはずだったのに。なったらなったでうれしくもなんともないけどさ…
「今私がやっていること…私は魔循環と呼んでいるけど…を一人で十二分にできるようにしないと魔法はおろか、最悪魔力暴走で自爆しかねないわ。器合わせで魔力が適合していたとはいえ、いまだ魔力などに触れてない未知の状態で急激に他人の魔力を使って内包量を増やすのは無理があったわね。申し訳ないわ。」
何をやらせてるんだ、イアさん。俺は一歩間違ったら死ぬようなことをさせられたのかい。なんかこの人少しポンコツな気がしてきた…。話を聞くに元は脳筋だしなぁ。年月は経っても所詮は三つ子の魂百までってのに当てはまっちゃうのかな…気のせいだといいな。
それにしてもこのイアさんだけでなく、まるで世界と自分が一体になったような清々しい感覚はいいな。嫌悪感とか、怒りとか、悲しみ、そんなやるせない気持ちを全部持って行ってくれるような錯覚に襲われる。しかし同時に少し疲れるし、これを一日中やれというのは無理がありそうだな…集中力とか使うのかな。
「この感覚をしっかりと覚えて。もう暴走はしないだろうけど、これを沢山やることで魔法がうまくなったりするから日常的にやることになるわ。」
なるほど。この感覚なら修行とかも楽かもな。
…この時俺はフラグを立てていたことに気づかなかった。
「やる時間は最低でも二時間だけど、私の魔法で時間を引き延ばすから…体感時間でいうと、最低十年位になるかしら。」
「ぺぁぇ?」
思わず訳の分からない声が出てしまった。
「それ以外の時間も有効活用したいから…流石に寝る時間は引き延ばせないから三十時間のうち十時間抜くとして、一日を百年位には引き延ばせるかしら。」
こうして、ある意味界渡りとか器合わせの嫌悪感とかよりもきつい地獄の修行が始まったのであった。
でも、何時からか長い時間待ったり他の人が苦痛に感じることをしたりされたりしても、何も感じなくなってしまったのは気のせいかな。気のせいでなければ修行がどんなに長くてもはかどりそうだな。
―――――――――――――――――――――――
おまけ
ちなみにちろりと盗み見たイアさんのステータスは訳が分からなかった。
【NAME イア?(正確には不明) ???歳 女 ???
適正属性 理(真) 時 振 空間 邪 ?
可能性 極極僅かだが「超」の適性に至る可能性あり
HP 測定不能
MP 理解不能
ATK 測定不能
DEF 測定不能
MATK 理解不能
MDEF 理解不能
能力及び技能
理解不能
祝福及び加護(及び庇護も含む)
理解不能
注意
表面上で軽く測定するだけでは大きな力の持ち主ほど不正確及び理解不能及び測定不能な場合があります。】
突っ込みどころが多すぎるが、兎に角わからない項目について《理解》で調べた。そう言えば前は属性なんか《理解》で調べてなかったからそれも調べた。
【測定不能
高すぎる数値の場合、桁違いで数値に誤りが起きる場合があります。そのため、一定の数値を超えたら測定不能と表記されます。】
【理解不能
測定不能とは違って測定すらできなかったステータスは理解不能と表示されます。】
【理(真)
この世界の事象を魔法で再現する】
【時
時の流れに干渉する】
【振
物体の分子振動、移動の方向、移動の力の大小などに干渉】
【空間
物体の座標に干渉、高度な数式を使うことでより正確に発動可能】
【邪
この世に存在しないものに対し極極僅かに不完全に干渉】
【超
この世に存在しないものに干渉、不完全に生成可能】
ステータスが可笑しいし、適正属性もおかしい。特に「理(真)」なんか万能だし、振なんか魔法使い版の一方通〇じゃねーか。超なんて何もないところから何かを生み出す能力だし適性とった暁にはこの人創造神にもなれるだろう。
イアさん…あんた一体何者なんだ…
※この文は本文と関係ない可能性があります。しかも作者の気まぐれで変わる場合も…あくまでおまけだよ(^^♪
他の人の作品を見ていると、語彙が重要なことを痛感します。やっぱり表現は多いほうがいいですよね、難しすぎたら中二病と思われるかもしれませんが。長いほうがいいわけではないですが、やはり表現力がないと文が長く続きにくくなってしまいます…
おまけのステータスついては可変であることを前提とします。




