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彼との出会い
高校二年の夏、体育祭の帰りで疲れ果てた葵は、家に帰ってすぐ横になった。
気づいたら寝ていた。なんか頭痛がする。体育祭後だからか。でも、昨日学校でわたしと一緒にいたのは…
わたしは夢をみていたのだ。素敵な男性と楽しくスクールライフをおくっている夢だった。
たとえそれが夢でも、彼氏のいない葵にとってはうれしいことだった。家の玄関の前で友達の小春がまっ
ている。わたしはいつも以上の笑顔で慌てて玄関を飛び出し、小春と学校に向かった。
「葵、なんか楽しそう!なんかあった?」
「彼氏できた!」
葵の口からその言葉がでるとは思わなかった。
「あ、夢のなかだけどねっ笑」
小春はいつもの葵の馬鹿発言にあきれつつ、笑った。
わたしは小春に、みた夢について話した。葵らしいねと言われて笑われた。
教室に向かう途中の廊下で誰かの姿がわたしの目に止まった。あのひとは、きっと彼だ。
「小春!夢のなかの彼がいる!」
葵の発言にあきれた小春は教室に向かって歩く。一方、わたしは彼を追いかけた。
「あの!あなた!何者ですか。」気づいたらわたしは彼の手を握っていた。なにか、変な感じがした。