お宝を手に入れろ!
私は走っていた、時間がないのだ。
タイムリミットは残り30分、目的地に3時前、最低でも15分前には付きたい。
家を出たのは昼食の後、1時前である、家を出て直ぐ隣の開和好子さんに捕まってしまったのだ、話はじめて15分急いでいるからと話を終わろうとしたが失敗、1時間が過ぎていった。
満足したのか好子さんは鼻唄を歌いながら家の中え入っていった、予定ではすでに目的地に到着している時間は過ぎていた。
ここから目的地までは20分、急げば30分前には付けるだろう、走るほどでも無いので早歩きで少し急ぐ。
しかし立ちふさがるものが現れた、開かずの踏切ではないが5分は上がらないだろう、これでは走らなければ15分前には付けなくなってしまう、すでに何人か集まっているはずだ、踏切が上がると私はダッシュした、履いてむものはスニーカーだ走ることに問題ない、いつも出掛けるときは低めのヒールを履くのだが、今日のようなときはスニーカーだ。
着ているものもお洒落を捨てて動きやすさ重視だ。
もうすぐ目的地なんとか、時間前に付きそうだ。
しかし、そんなに甘くはなかった。
目的地まで交差点が、20全て直進だが今のペースで走っていては全て赤信号に引っ掛かりそうな予感がする、直線に入って最初の一つめから引っ掛かっている、このままでは間に合わなくなってしまう、途中歩道橋が幾つか有るが階段の登り降りで目的地で使う体力が無くなる可能性がある、それは避けなければならない、仕方ない走る速度を上げよう、歩道橋を使うより体力を残すことができるかもしれない。
スピードをあげたことで目的地に10分前に付くことが出来た、既に30人ほど集まっている、みんなライバルだ、ここに来るまでに大分体力を使ってしまったが負けるわけには行かない。
これから始まるタイムセールと言う戦いに勝ち、目当てのものを勝ち取るのだ。
まもなく時間だ良いポジションを取らなくては、さあいこう、戦いが始まる。