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真実  作者: きよみ
3/11

みどり

 葵は、一つ目標を持ったらそれに向かって突き進む突進力と集中力を持っていた。そして葵は、入社して自分のお店を持つという目標を持っていた。絶対実現させたい。そんな願望を胸にテラオカに入社をした。そんな葵は不器用なところがあり、作業の段取りや、優先順位を立てられない難所があったりする。どの仕事や作業が優先度合いが高いのかを判断する事が難しく、入社1年目の時にはよく上司に怒られてたりもした。しかし、志の高さと元気で職場の回りの人間からは好かれていて職場内では和気あいあいと過ごしていた。そんな葵と恵実は、配属は違えど、あれから連絡は取り合っていた。告白されてから葵も真剣に考えたが、職場恋愛をするという事はどういうことなのかを考えていた。もし、恋愛をして失敗でもしたら気まづくなるに違いない。そうしたら今後の仕事にも影響がでるかもしれないと。そして、葵は恵実の事が本当に好きかどうかもはっきりとはわからなかった。しかし、葵は、今まで恋というものは独りよがりなものだと考えており、人から恋をされるという事が今までになかった。だから戸惑いもあった。しかしその反面、新鮮味を感じていた。いつも独りよがりな一方通行な片思いが恋だと気持ちを片づけていた為、人に思われる、恋されるという気持ちがわからなかったからだ。しかし嫌な気持ちはしなかった。存在を認めてもらえる気がしてうれしかったからだ。自分から好きになるだけが恋じゃないのかもしれない。恋とは色々あって、自分が好きになるもの恋だし、思われるのも恋なのかもしれないと恵実の存在で少しずつ考えが変わっていった。自分は恵実の事が好きかわからないが、好印象を持っていたし、一緒にいて楽しかった。勇気を振りって気持ちを必死に伝えてくれた事も嬉しかった。そして恋をされる新鮮さを感じ、付き合ってもうまくいく。そんな気がした。葵は恵実に付き合う事を承諾した。

 恵実との付き合いは順風満帆だった。特に喧嘩をすることもなかった。葵の仕事が変則的だった為に、生活リズムが合わあかった事はあるが、苦も無く不可もなく楽しい時間を過ごしていた。一緒にいて楽しかったし、恵実が自分を見てくれている。恋をしてくれていると実感できた。そして葵に転機が訪れた。仕事の時間帯が深夜になるという。今までは葵は早朝作業がメインだったのに対し、夜の時間帯に移動になるというのだ。葵は仕事の不安もあったがステップアップだとプラスに考え、夜勤の時間帯に移動になった。

 夜の時間帯に移動になって、一番初めに葵にトレーナーとして指導をした先輩社員は、波乱万丈な人生を送っていて仕事経験豊富な先輩だった。それでいて厳しい。言いたい事はいう。自信満々の仕事と、派手な人生を送っている先輩社員だった。そんな先輩に期待されながらも、なかなか成果が出ずに、葵は落ち込んでいた。夜勤という事もあり生活リズムが合わずに、仕事が雑になり、次第にその先輩社員からのあたりも強くなっていった。先輩社員から評価を得たいと必死に食らいついたが、頑張れば頑張るだけ失敗をし、そして怒られ続けた。毎日が苦しかった。逃げ出したくなったりもした。しかし、葵はめげずに仕事を続けていた。そんな中、小さな転機が訪れた。ある一人のパートナー(バイト員)との出会いだ。葵は、社員という立場であり、その部下にバイト員が複数名いる。その中で仕事を行うのだが、そのパートナーの中に印象的な女性がいた。どことなく聞いたことのある声。しかしまったく思い出せない。そしてマスクを鼻の上までかけておおいかぶしていた。素顔が見えないし、仕事上、ヘッドキャップで髪も見えずに、ほとんど素性がよくわからない人だが、とても透明感のある清楚な感じの女性だ。まったくと言っていいほど派手さがない。口数も少なく、落ち着いていた。そしてすれ違うたびに良いボディクリームの良い香りがする。その匂いはいつまでたっても葵の記憶にこびりついていた。全く派手さのない人で、落ち着いていたが、葵にとってそのパートナーは強烈に印象に残っていた。そしてそのパートナーはみどりと言った。あとで家族持ちの主婦だと知った。葵はみどりの事が頭から離れなかった。



 





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