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夏生詩集2

時が解決してくれる?

作者: 夏生

時が解決してくれる

解決じゃなくて

単なる諦めなのだ


どうしてどうして

考え考えのたうちまわり

何度か泣いて叫んで

吐き出して


心に空いた傷ぐちを

いたずらに大きく開いて

治まらない激で新たな傷をつくって


誰に打ち明けても

その場かぎりの捌け口で

何も治まっちゃいないんだ

頭をかきむしって


くりかえしていくうちに

ポツポツと答えらしきものが

見えてくる


ゆっくりゆっくり

癒えていくのがわかる

激はさめて、傷は固くなってゆく


時が過ぎるから解決するんじゃない

時をかけて闘っていく

のたうちまわった痕跡が解決へと

つながっていく


諦めで終わらない







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