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リヴル  作者: いろどっと
1/1

終わりの始まり

「腹減ったな~」

そう言うと、その少年は腕時計を取り出した。

時計の針は、23時30分を示している。

あと30分で人が来て、この警備の仕事を終わらせることができる。

「にしても団長、怒ってたなー」

そう言って、少年は今朝の出来事を思い出していた。



「ゴラァァアアアア!!何しとるんだお前はーっ!今日の北門の警備、お前の担当だろうがぁぁあああ!さっさと行かんかぁぁあああ!」

「すみません、だんちょー。いまいきまーす」

ぼーっとした頭でフラフラと北門に向かう少年。その少年を怒鳴ったのは、ブローという男だ。

ブローは、古の領域警備兵団団長で、32人いる警備兵団をまとめているのだ。

「...ん?」

北門に向かっていた少年だったが、八百屋の前でふと足を止めた。

いつものように賑わっていて、問題はない。

しかし、見慣れない人がいるのだ。ブラウンのローブを着ている青年だった。フードはかぶっていない。

古の領域は小規模な領域なので、顔も知らないという人はいないはずなのだが...

「あっ、いけね。早く行かなくちゃ」

しかし、警備をしなくてはならないので、特に気にしなかった...



「そういえばあの人...結局、誰だったんだろう?」

そうしてなんとなく気になっていた所に、

「交代だ、リオン。」

と、1人の警備兵が来た。

「おっ、来たかギブ。あとはよろしくな」

「おう、じゃあな」

そう言って、帰途についたリオンだったが、あの八百屋の所で止まった。

「あの辺にいたよな~」

無論、あの男はいない。だが、

「んっ、なんか光らなかったか?」

ちょうど男が立っていた所の地面が光った気がした。

よく見てみると、黒い円のような光が...

リオンは、ハッとして辺りを警戒する。

この円はワープホール以外ありえない。

「でもなんでだ?やはりあの男がやったのか?」

警備兵に知らされていないということは...他の領域の奴がやった!?

...それじゃあ、ここは攻撃されるってことか!?

まずい、一刻も早く団長に伝えなくては...

そのとき、黒い円が強く光り始めた。

とっさに物陰に身を隠すリオン。

円の様子を伺っていると、ブラウンのローブを着た人たちが5人ほど現れた。

「...大変だ」

全速力でブローの元へ向かうリオンであった。

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