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REVIVAL  作者: 三角の月
序章 超能力保護区
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街は人であふれている

 暑い。天気予報を警戒するべきだった。この暑さは、まさに猛暑。ヒートアイランド恐るべし。しかし、この暑さの原因は気象条件だけではないかもしれない。多い。今日がどの学校も夏休み初日で、土曜日であることを考慮すべきだった。この風景は、まさに芋洗い状態。夏休み恐るべし。どうにかこの人の濁流から逃れられるところへ。


 と、夏の猛暑+ヒートアイランド現象+人熱に嫌気が挿した俺は、高層ビルに挟まれた流れが一定ではない肉の川を流れながらも、ビルとビルを囲っている裏路地へと逃げ込んだ。


 そこは、夏の昼時であっても直射日光で照らされることが無く、人が横に並んでぎりぎり2人通れる細い道。ポリバケツがところどころ置いてあるそこは、日が当たらなくてもジメッとしていて、蒸し暑かった。しかし、今も光の中を流れる肉の川へ戻るよりも、圧倒的にマシだと思われた。


「こういう場合は、どこで遊べばいいのかな?」


 この回答には、俺の中で天使と悪魔が、「家に帰って宿題をすれば後が楽だね」「いやいやいや、ここまできたら意地でも今日は遊んで帰らないともったいないだろ」などと、論争を繰り広げ始めた。


 じっとしててもしょうがないから、路地の中を移動することにした。もしかしたらゲーセンの裏に出るかもしれない。


 悪魔が勝ったのであった。

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