一時の休息
高橋は休養をもらった。清水は他にしなければいけない仕事があるらしく、また1ヶ月後に合流する予定だ。
街並みで言えば近代のヨーロッパみたいな街並みだ。
レンガ造の建物が並ぶ。3から5階建の建物が並び、古き良き街並みだ。 とても戦争しているとは思えない。
部屋の位置で言えばここは入り口を下にすると右上から右下のあたりになる。 100cmかける150cmほどの大きさだ。 どうやらここが革命側の国の首都らしい。ここの街を南下するとすぐ戦場になるらしい。物騒なものだ。
「兄ちゃん、ついたよ」
タクシーの運転手のおじさんが声をかけてきてくれた。
高橋はふっと我に戻る。ここで約1ヶ月平穏な日常が送れる。 むしろここでしか送れないのかもしれない。
「ありがとうございます。」
加藤さんたちが先に代金を払っておいてくれたおかげでここまで来るのに金は掛からなかった。 俺はこの4階建のアパートの3階の一室を借りているらしい。 さすが首都なだけある、設備はとても整っている。
荷物は特にない。 全て最初にあったヘリの兵士達が手配してくれた。
これから、一休み… なんてことはしてられない。 次は実戦だ。
「やべ〜」
この男内心相当焦っているのである。
「ただまずは1週間は遊ぶぞー!」
そこから高橋はご飯に観光、映画などを見て一通り楽しんだ。
〜1週間後〜
「よし…」
高橋の机にはたくさんの資料、情報が載っている。高橋が担当する部隊は機械科装甲師団だ。
機械科装甲師団とは、戦車をはじめとする車両など、高火力な部隊であり、高度に装甲化、機械化された部隊でもある。
塹壕戦では兵士で突破することはほぼ不可能だ。
しかし、日々全線が押されているらしい。 そこで塹壕が張り巡らせているところまで一度戦線を下げ、た得ているという状態らしい。そこの距離は現実世界で言えばおおよそ、半径50cmほどだ。
高橋は主に、敵陣を破壊する自動車化砲兵と、偵察を担当する。大隊をまとめる。
この師団の師団長が加藤さんだったようだ。最初の任務は戦場での爆撃が激しいので、敵飛行場(ドアのレール部分にある)を破壊することらしい。 こちら側の戦闘機は旧型であり、性能差では勝てない。だが、熟練の兵士もいないので、上は敵のやりたい放題らしい。
「敵飛行場か… 高角砲で敵を迎撃しつつ前進するしかないような…。 だが、機銃掃射や、爆撃を喰らえば、漏れなくスクラップになるだろう。」
考え込むが何も思いつかない。戦場は半円よりの形になっており、その中心部に潜り込むのは難しい。せめて近くから砲撃ができたらな…
コンコンコン ドアから3回ノックする音が聞こえる。
「誰だ?」
目の前にはお婆さんが立っていた。 優しそうな雰囲気だ。緑色の服に、白色の帽子をかぶっている。
「こんにちは、隣の部屋に人が引っ越してきたと聞いたので挨拶しにきました。 田村 美知子と言います。このクッキー、焼いたので食べてくださいね。」
すごくゆっくりとした喋り方だ。立ち振る舞い全てに品があるというか。
「田村さん、よろしくお願いします。斉木 大輔と言います。」
隣の人でお婆さんとは言え、自分の身分は軍人だ。 さらに、そこそこの身分であるとバレるのはまずい。万が一のことを考えて、偽名を伝える。少し心が痛む。
「斉木さんですか。 何かわからないことがあればいつでも聞いてくださいね。ここら辺にずっと住んでいるものですから土地には詳しいのです。」
「ありがとうございます。」
高橋も答える。 そして田村はゆっくりと下り扉を閉める。 さて、作戦練りに戻らなくては。
3時間後
「はぁ」
いつまで経ってもいい案は一向に思い浮かんでこない。
「敵の奥地にある基地をどうやって破壊しろと」
高橋は無理難題を押し付けられたのではないかと考える。いや、この作戦はそもそも不可能なのである。
偵察と自動車化砲兵では射程不足だ。砲を牽引する車両は自動車化されていて馬よりは早いが、結局のところ塹壕を跨がないといけないので敵陣を破壊しなければいけない。 こればっかりはどうしようもないことだ。 しかし、引き受けてしまったことは仕方ない。 何かいい案がないか清水に聞いてみることにした。
「清水に手紙でも出してみるか。戻ってくる頃には作戦の1週間前だろうが…」
清水に手紙を出すため郵便局に行く。 郵便局は首都の中でも中心部にある。とても大きい。
「すごい行列だ。もう少し大きくすればより人が入れるのに。 しかも、遠くのところまで届けるならヘリコプターで早く運んでくれないかな。お金は出すから。」
首都ということもあり、スペースは無駄にできないのだろう。 大きめの施設だが、街の人口にはとてもじゃないが見合っていないような気がする。
こんなことを思ってもしょうがないから、家に帰り少しでもいい案を出せるようにもう一度頑張ることにした。
次の日、高橋はとても焦り出す。ついに12月に突入したのだ。焦りはするが、本当に案が出ないのだから仕方ない。ずっと机と睨めっこしていると、一通のメールが届いた。
「清水か? そんなバカな。あいつは今前線で戦いを学んでいるはず…」
高橋が手紙を開けると加藤からの手紙だった。
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