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基地の中での立場

ヘリに乗り込んでから5分くらい経ったのだろうか。

 6畳の広さの自分の部屋の端から端まで移動してきたようだ。 現実世界なら3秒もあれば辿り着く距離なのだが。先ほどのキーボードの森と対比して考えると人の大きさは元の世界の0.1mmほどの大きさになっていると推測される。 ヘリのメインローターがゆっくり止まっていく。


「降りるぞ」

 近くにいた兵士が銃口を扉の方に向けて降りるように催促、と言っても半分脅しだが…耳元で囁く。


「…」

 先ほどのように下手なことを言わないように黙り込む。

 先ほどの野営地とは比べ物にならないほどの大きさの基地が見えてくる。 元の世界で言うと30cm×10cmほどだ。 今のような近代的な建物というわけではなく、どちらかというと、第二次世界大戦を彷彿とさせる。

 両隣に兵士、脇を抱えられて奥の個室に連れてかれる。

 ガチャッ 軍帽を被り、胸の辺りに勲章をいくつもつけた軍人が入ってきた。


「別世界から来たというのは君かね」


「はい…」

 身を縮めて答える。


「そうか、それは悪いことをした。 実はこの世界では戦争中でな、敵国が新たな新兵器の開発を進めているらしい」


「それと僕がなん関係が…」

 好印象を見せるために普段は使いもしない一人称僕を使う。


「話すと長くなる。」

 〜ここで高橋の要約!〜

 昔、この家は一つの王国だったようだ。

 前までの王様はそれはとても偉大な人で、栄華を極めたらしい。 しかし、問題があったのが3代前の国王なのだが、金の使い道が荒く、資本家階級の税を高くしてそれを下層階級の人たちに配るわけでもなく、自分の宮殿などに使ったらしい。

 そうすると、資本家階級からの不満が高まる。 資本家が苦しくなれば、その下の労働者に払われる賃金が減ったり、リストラが起こることも多々あった。

 このようなことがあり、次は労働者階級からの不満が高まる。そして、革命が起きたようだ。

「ですが、それと僕が何の関係が… それと、その話では人の数が多い革命側が勝つのでは?」


「多くの人がそう思っただろう… だが現実は違かった。」

 将校が下をむく。

 〜要約の続き〜

 革命が起きた直後、多くの人が宮殿に向けて、武器を手に進み始めた。

 すると、国王の大権で軍隊が派遣された。一体、何人の革命側が死んだのだろうか。

 革命側の人々はその攻撃から逃れるように、この地へと逃れてきたのだ。

 後から分かったことだが、国王の横暴な振る舞いで得をした人たちがいるらしい。 マルセーユ財閥という大きな組織の人だ。 彼らは国王が一般の資本家から巻き上げた金の一部を横流しにして、財政界までも自分の味方につけていたようだ。 なので、マルセーユ財閥が保有する軍隊的な組織が革命側を止めるように派遣されたらしい。

 この財閥の系列会社の人たちも得をしているので、国の中は、革命側と帝国側、この2つに分かれたというわけだ。

 そして、あの出来事から150年経った今、革命側が再び、平和で平等な国を求めて進軍しだしたというわけらしい。

「こういうことだ。 君との関係は帝国側にある」


「先日、前線に帝国側がとても大きな砲弾で我々の陣地を砲撃したのだが、一つがとても離れた場所に飛んで行った。その時に今まで見たことがないような轟音がしたから、確認しに見に行ったら君がいた。」


「なるほど…」


「そんな時に重なって、別世界から来たと君が言ったから、今、事情を聞いているわけ。」


「その砲弾と僕に関係があると思っているわけですね。」

 すると、さっきまで睨みをきかせていた将校の目元がふっと緩む。


「そうなのだが、君は何も知らないようだ。 ただ、一つ気になることがあってな…」

 この将校の話を聞くと、この状況が聖書に書いてあるものとよく似ているらしい。

ある時、空から流れ星が落ちてきた。 そこで、近くの村の人が様子を見にいくと少年が彷徨っていた。

 その人はのちに、軍隊を率いる将軍となり、100近くあった全ての国を統一して去っていった。

 その少年の右腕と言われた部下が初代国王となる。


「神からの遣いってことですか?」

 高橋が聞き返す。


「おそらくな」将校もすぐに返答した。

 高橋は元の世界でのジャンヌ・ダルクを思い出した。


「戦いの天才か…」

 将校が、黙り込んでいた口を開いた。


「これも何か、関係しているのかもしれない。聖書通りに行くのであれば、革命側が帝国に勝った時、君は元の世界に帰れるのだろう。だとしたら、君にも指揮をする才能があるはずだ。」


「僕はただの一般人ですよ! 向こうの世界では戦いなど無縁の世界です。 そんなことが僕にできるわけ…」

 高橋は下を向く。 それもそうだろう。昔から戦争系のRTSをしていたとはいえ、部隊を全滅させたら自分の責任だ。ゲームのように人は湧いて出てこない。一人一人に人生があるのだ。


「安心しろ、我々も初心者の者に軍隊を指揮させるほど兵士は余っていない。 まずは、シュミレーションを通して、君の才能を測る」


「わかりました」


「今ここで、君に将軍補佐の階級を与える。」

 

読んでくださりありがとうございます! もっともっと頑張ります〜

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