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4 惑星レムリア(後)

何とか今作も毎日投稿を頑張りたいと思います。

少しずつの更新となりますが、お付き合いいただけたらうれしいです。


自分が中高生の頃は宇宙人種や人や生物が住んでいる星の設定を延々と書いていて、それは今作には全く反映されていません!

でも、あの時間や経験があったから、今の私があるんだろうな、と思います。


どうぞよろしくお願いします。

「危なかったな…」

 アキラのひとりごとに、お嬢様が自分自身を抱きしめるようにして身震いした。


 チューブ内の遠隔消火とはいえ、なぜ水を選んだんだ?


 その時、警備隊の車が2台。チューブ内を逆走してきて到着した。


「良かったですね。もう大丈夫ですよ」

 お嬢様に声をかけてバイクのシールドを開けると、何故か警備隊に銃を向けられていることに気が付いた。


「は?」

 言いながら、条件反射的に両手を上げ、抵抗の意思がないことを示す。


「交通違反及びに殺人未遂容疑で逮捕する!」

 一番偉そうな、スーツの色がひとりだけ違う男がアキラに向かって言い放つ。


「えっ? いや、オレ助けた方だよね?」

 

 お嬢様があわてて「違います! この方は助けてくれた方です!」と言ってくれるが、バイクの後ろで運転手も拘束されている。




   ◇ ◇ ◇




「主任、わざわざすみません。助かりました!」

 アキラは警備局の取調室を出るなり、礼に向かって頭を下げた。


 礼はいつもの露出度ちょい高めの服でなく、アキラと同じユーシップカンパニーの作業着、さらにメガネをかけ真面目そうに見える。


「本当よ、助けた恩は必ず返してもらうわよ!

 それにしてもひどい冤罪のでっち上げね」



 拘束され警備隊の本部に強制連行。

 バイクも接収され、身に覚えのない白い車への妨害について延々と話をされ、その話の中であのお嬢様が元王家のひとりだとわかった。

 

 あの黒い車が犯人だろ!!


 何度訴えても、話を振り出しに戻され、これ、いつまで続くのかとうんざりしてきた頃、礼が来てくれたのだ。


 礼はバイクがゲートに向かうところからの動画データを提出し、この動画は本社にも共有されているので、このまま社員を不当に拘束するなら、宇宙連合に報告せざるをえない……と話をしたのだ。


 それと、お嬢様は無事に家に帰れたようで、話を聞いた元王家からの抗議もあり、外からも内からもこれ以上騒がれないうちにと、アキラの拘束は解かれ、放免されることになったのだ。



 バイクの保管されている部屋に入ると、バイクに積んでいた備品や荷物がすべて取り出され机に並べられている。


「荷物に異常はない?」

 礼がアキラに話しかける。


 アキラは荷物を確認し、配達用のタブレットと照らし合わせ、記憶とも照合……。

「はい、荷が解かれているものもありますが、全部揃っています」


 アキラはタブレットで机の上やバイクを写真に撮っている。

 ついてきていた警備局の色違いの服の男が「おいやめろ!」と言ってくる。


「お客様に、一時、私の手から荷物が離れたことを説明し謝罪しなければいけません。

 それとも、私と一緒に行って、警備局のとんでもない間違いを説明し謝罪してくれますか?

 この国の有力企業や国立大学の研究所とかが相手ですけど?

 

 それとあなたの名前も教えてください。何か不備が生じた時、お客様からあなたを名指しで問合せしてもらいますから~」


「アキラ! 怒ってるのはわかるけど、抑えなさい!」

 言っていることは諫めているようで、口調は笑いをこらえている礼だった。


読んで下さりありがとうございます。

次も頑張ります!

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