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3 惑星レムリア(前)

だんだん『小説家になろう』のパソコン入力に慣れてきました。

が、まだまだよくわからない機能がたくさんありますね……。


宇宙関係のことはほぼアニメとSF小説からの知識と空想で書いてます。

科学的な根拠は本当に……ないです。

変なところがあったらすみません。


読んでいただけたらうれしいです。よろしくお願いします。

 土星の星域にある宇宙連合が管理するワープ基地を経由して第2星系へ入る。


 その前に計画と情報、連絡方法の確認をして、用心のため船内タブレットに入れていた情報はすべて消去した。


 これでレムリア王国のいくつかの会社や学術研究所への荷物を届ける仕事のために入国する準備が整った。


 惑星レムリア。

 惑星の外部に中・大型船の宇宙港が4つあり、イーストは政府関係の船の待機場所、サウスに入国ゲートが設けられている。

 サウスで母船から車やバイクで出て入国した後、母船はウエストへ移動し待機。

 入国した車やバイクが出国する時に出国ゲートのあるノースへ移動してピックアップという流れになっている。


 サウスだけと入国を絞ることで、かなり厳重な審査が行われる。ゆえに無事に入国してしまえば、特に怪しまれることがない限り、かなり自由に都市や町で過ごせそうだ。


 アキラは二人乗りのバイクに届ける予定の荷物を運び込み、確認する。

 持ち込むものには問題がないことはわかりきっているのでかなり気が楽だ。


 サウスに到着して1日待つ。早朝、入国OKの通信があった。


 アキラがあわてて朝食をかきこんでから「行ってくるわ」とバイクに乗り込む。

 

 バイクが比較的大型で簡易的なシールドがあるとはいえ、宇宙空間に出るため、ノーマルスーツとヘルメット型のフェイスシールドは装着しなくてはならない。


 念のため、予備のノーマルスーツとフェイスシールド、酸素ボンベも積んである。


 宇宙空間に出るとゲート目指して進んでいく、ゲートまで到着してしまえば、チューブ状の進路に入ることができるので危険は少なくなる。


 数台の車が一緒にゲートを目指しゆっくりと進んでいくが、急に黒い車が割り込むようにアキラのバイクの脇を乱暴な運転で掠めていく。


「なんだよ、あれ! 急いでいるのか?」


 もう1台前を行く白い車を追いかけるような感じに見えた。

 用心のため一番最後になってしまうが黒い車の後にゲートを通過することにする。


『アキラ、大丈夫か?』本船からヴェスの通信が入る。

 バイク進行方向とバイク内の映像と音声は本船に共有している。ユーシップカンパニーのマニュアル通り。


「大丈夫、問題ない」短く答えてゲート通過に集中。


 無事チューブに入ると長いトンネルのような通路が続く。数分ごとにメーターと出力をチェックする。代り映えしないチューブ内の景色が延々と続くのでちょっと飽きてくる。


 突然、思いもよらなかった光景が目の前に見えた。


 白い車の後部がへこんだように変形し停車している。


 宇宙空間に存在するチューブとはいえ、内部には少し空気が存在するので機械故障の内容によっては悪くすると発火や爆発の可能性がある。


 アキラは少し離れた場所にバイクを止め「救助に入る!」と内カメラに向かって言うと、車に駆け寄った。


 運転席に1人と後部座席に1人の乗客を確認。

 

 運転していた人物はノーマルスーツとフェイスシールドを装着しているが、後ろの人物はフェイスシールドを装着していず、何か困っている様子。


 フェイスシールドの通話モードに運転手のフェイスシールドが反応しているのを確かめて声をかける。

「どうしたんですか?」

「黒い車に当て逃げされた!」

 運転席の男が叫ぶように返事をした。

 

 目視で白い車の全体を確認すると、電気系統がショートしかかっているようだ。


「ショートしそうですね。車から待避しましょう。後ろの方にもフェイスシールドを装着するように伝えて下さい」

 

 あわてたような運転手からの返事。

「お嬢様のフェイスシールドの酸素が! 何故か切れているんだ!」


 アキラは冷静に伝える。


「酸素以外フェイスシールドに問題ないなら取り合えず装着を! 

 オレが予備を持っています。取りに行く時間はないので、とりあえず装着してこちらの指示が聞こえるようにして下さい。フェイスシールド内の空気は2~3分は持つはずです。その間にオレのバイクに移動しましょう!」

 

 運転手が伝えてくれ、お嬢様とやらはフェイスシールドを装着してくれた。

 

 まず運転手が車のドアを開放。車から火花が出たのを確認。後部のドアも少しきしみながら開いた。

 

 アキラのバイクの所まで走って避難すると、お嬢様をバイクに押し込み一緒に乗り込むとシールドを閉める。

 

 予備のフェイスシールドを取り出し、渡す。

「簡易的なシールドがあるので、少しならフェイスシールドを外しても大丈夫です」と伝えるが、かなり躊躇している。


 確かに、怖いよな。


 アキラは自分のフェイスシールドを解除し、外して見せる。

 

「ね、大丈夫でしょ!」

 にっこりと笑いかけると、お嬢様が一瞬驚いた表情の後、潔くフェイスシールドを解除して外した。

 

 三つ編みにしまとめた金髪にグレイの瞳のアキラと同年代の少女だった。

 

 予備のフェイスシールドを装着するのを手伝ってから、自分のフェイスシールドを装着し直す。


 ほっとするとバイク外の運転手からの悲痛な叫びが聞こえる。

「電気系統の発火から、水による消火活動が始まりました!」


 水? 消火剤じゃなくて?

 この状態で水をかけたら爆発する可能性が高くなる!


 運転手にバイクの陰に移動し身を守るように伝え、しばらくすると白い車は爆発した。

読んで下さりありがとうございます。

次も頑張ります!

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