詩「昼下がりの公園にて」
鮮烈な緑
繊細な光
息を止めて土を吸って
シャボン玉は木陰の中
性的な虫
孤独な花
白髪が増えた気がする
腕の筋肉も衰えたかも
それでも君と子がいる
まだ諦めるには早いか
理想の今
現実の今
(壊すには遅すぎた)
命の強さ
次の瞬間
転んだ子に駆け寄る君
それを見て微笑むネコ
老いていく悲壮なんて
子供の成長に比べれば
虚無の心
慈悲の心
手を繋ぐ三人は温かい
責任ではなく優しい夢
息を止めて土を吸って
シャボン玉は夕日の中
(さ、
歩くか)
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