第十一話 呪い
遅くなりました
「確かこの角を曲がった先に」
自転車を押す。ガタガタと自転車が揺れた。また何か踏みつけたらしい。
今、俺が向かっているのは一ノ瀬さんの家だ。連絡が結局一回も来なかったので心配だから顔を見たかった。特にやましい気持ちはなかった。ただ、本当は昨日来るはずだった場所へ行っているだけだ。
俺の家から途中までは自転車に乗って移動出来たのだが、この一帯は被害がひどいようで特段タイヤに何か工夫がされているわけではない俺の自転車を壊すわけにもいかないので押して行っている。
先ほどからちらちらと最新のロボットを見かける。それらはてきぱきと、その小さな体からは想像できない力で道路などに散らばったガラスや瓦礫などを片づけている。十年前まではは人間が重機を使っていた。あのころは「ロボットに人間の仕事が奪われる!」と言われてたけど半数以上の人間はそんなことないと思っていた。それが実際にこうやってロボットに代用されているのだから驚きだ。
まぁ、人間しか出来ない仕事というものも新しく発見されたのだから想定されていた未来よりもマシにはなったのだけれど。
角を曲がる。一ノ瀬さんの家が見えた。
「嘘だろ……」
一秒前まで少しの期待を寄せていた。だが、それは一瞬で崩れ去った。
一ノ瀬宅は半壊状態だった。いや、もっと壊れている。
息が上がる。一ノ瀬さんは? もしかしたら——
走った。自転車を道路の横に投げた。
ドアを叩く。
「一ノ瀬さん! 一之瀬若菜さんはいますか!?」
返事はなかった。悪い予感が頭をよぎる。スマホを取り出してここから一番近い避難所を探す。
見つけた。道の端に倒れていた自転車を起こす。向かった。
避難所となっていたのは運動スタジアムであった。小さい頃俺も何度か来た事がある。数百台は入るであろう駐車場はいっぱいとなっており、中もたくさんの人がいた。この中から一ノ瀬さんを探さなければならない。
仕方ない。俺はある協力者の名前を呼んだ。
「三番目、一緒に探してくれ」
「やれやれ。護衛について最初の仕事が人探しか」
三番目が俺の後ろの人ごみから現れる。さっきまでは能力、曰く俺の家を隔離した時と同じ能力で自分自身を世界から隔離して身を隠してたようだ。
あれ、隔離された場所から出てきた時にそれを見ていた人間からしたら急に何もないところから白衣の男が現れるという奇妙な光景を見ることになるのではないどではないか。
……そこらへんは上手くやっているのだろう。多分。
三番目は俺に氷を渡してくれた。ひんやりして気持ちがいい。
「それで? その人の特徴は?」
「長めのポニーテール、プロんど色の髪、身長は俺よりかは小さい」
「……あちゃー」
「どうした? 何か変な事言ったか?」
「いいや、何でもない。いや、何でもなくはないか。でもまぁ、今は気にしなくていい」
「? 何が何だか分からないが分かった」
三番目にとって不味い事実に関わってしまったことが
あれ? もしかして——?
何か大事な事に気が付いた気がした。それが何なのかを考えようとすると、三番目が俺の背中を叩いた。
「あいた」
「ほら、俺に探させるだけじゃなくて自分も探せ。1時間後に入口で集合な。それと、ほい」
三番目は手を差し伸べた。何かと思って手のひらを見ると500円があった。
しかもこの500玉は最近はあまり見なくなった平成製であった。まだ俺が生まれていない頃のだ。
「これでスポーツドリンクでも買ってこい。駐車場の入口の所にあった自販機のはまだ売り切れてなかったはずだ。俺が護衛していない間に熱中症で死なれたら敵わん」
「あ、ありがとう」
500円硬貨を受け取る。三番目は小さく頷くと、「グッドラック」とサムズアップと共に言い放って人ごみに消えた。
さて、俺も言われた通りスポドリを買おうか。右手で握っていた氷は全て溶けてしまった。代わりに残った水を腕に塗る。
絶対に見つけてやる。そう、意気込んで俺は出発した。
「よう、昨夜ぶりだな。いるんだろ? 攻撃はしないから出て来いよ」
俺は半壊状態の家のドアの前でそう言った。
返事はない。それでも俺は待ち続けた。すると、
「うおっ」
急にドアの向こう側から何か球形の物体が飛び出してきたかと思うと俺とドアの中間で破裂した。
すると、どこからともなく声が聞こえてくる。
『なんで貴方が葛木と一緒にいるんだ……?』
「ははは、面白いなお前の能力。そんな使い方も出来るのか」
『……』
「これこっちの声も聞こえてるのか? 聞こえてなければ会話にならないんだが。 もしもーし」
『聞こえている。会話も問題なくできるから大丈夫だ』
「おう、そうか。でもせっかくだから会って話そうぜ。信用してもらえないと思うが本当にこちらには敵意はない。それとも、今俺と対峙したら不味い状況ってことか? 例えば昨日の敵に重傷を負わされたとか」
『……はぁ。わかった。入れ』
「ちょっと? コレ鍵かかってるんですけど?」
『直してくれれば壊しても構わない。というかいっそのことこの家全部直してくれ』
「それは流石に無理かなー」
俺はドアに手を触れ、ドアを一度分解して家の中に入った。そして最後に分解したドアを元通り組み立てる。
「お、てっきり俺が入った途端忍者屋敷みたく弾やら矢やら飛んでくるかと思ったらそんなことはしないんだな」
『これ以上家を壊したら治せないだろう? それともやっぱりお前が直してくれるのか?』
「なるほどね。了解。とても合理的な判断だと思うぜ」
んーと、どうやら結界が張られていたのは家と外の間だけっぽいな。ここからならあの子——一ノ瀬だっけか、そいつの位置がわかる。
原子崩しを使い、この家の構造をスキャンする。どうやら一ノ瀬がいる位置にあるのは武道場みたいなのらしい。やっぱり、アイツ武術習ってたんだな。
俺は武道場へ向かった。
「よっ」
こちらに背中を向け、正座を続けている少女へ俺は気さくに声をかけた。
しかし、彼女はびくともしない。動かざること山のごとく。体は決して大きくはないが、そういう言葉が似合う少女であった。
あまりに反応がないのでもっと近づいてみた。武道場は所々崩壊が見られるもののこの家の他の場所に比べたら被害はあまり見られない。頑丈に作られているのだろう。
「先に」
彼女が向こうを見たまま何かつぶやいた。
「先に質問に答えてくれ。どうして葛木と一緒にいた?」
声が若干震えていた。声だけじゃない。両肩が上下に動いている。そして何より——
「やめろよ。俺はさっき言った通り戦う気はない。あんたの質問にはちゃんと答えるからとりあえずその『気』を抑えろ。結界の中とはいえそれを通り越して感知してくる敵がいるかもしれんしな」
ここまで言うとようやく少女は肌がピリつくほどの『気』を収めた。そしてゆっくりと細い腕で地面を抑えて回転する。
少女は両目を瞑っていた。そして何度も大きく深呼吸をしている。
「一ノ瀬、でいいんだよな」
「ああ」
適度な距離感を探る。今は落ち着いているとはいえ急に攻撃されたら俺が不利なのは明白だ。変なスイッチ踏まないようにしなければいけない。それにこの女は葛木と深い関係があるように思える。下手すれば葛木との今後の関係にも関りそうだ。
警戒は切れない。ならばこちらからオープンに接してあげることで向こうのガードを緩くする。交渉の初歩テクニックだ。本当だったら食事の時が最適なんだがな。
「葛木と直接交流を始めたのは昨日からだ。しかし彼のことはもっと前から知っていた。今回の大地震の影響を未然に防げたのはラッキーだった」
「どういうことだ? お前が葛木を守ったって?」
「俺の能力で葛木の家をこの世界から隔離した。よって地震の影響は受けていない」
「どうして葛木を守ったんだ?」
「そこが本題だ」
一ノ瀬は顔にハテナマークを浮かべていた。なるほど。確かにこりゃ一ノ瀬がやると破壊力があるな。葛木はこういうとこに惚れ込んだのだろうか。
ずっとこちらだけ立って話をするのもなんなので俺も胡坐をかくことにした。
「俺はこの殺し合いの連鎖を終わらせる。その為に葛木を利用するしお前らも殺す」
一ノ瀬が銃を構える明らかな戦闘態勢。少しでも変な動きをすれば躊躇なく攻撃をするという意思表示。俺は両腕を挙げてこっちにその気がないことを示す。
「だから落ち着けってお前ら」
「お前ら?」
「ああ、お前らだ。入って来いよ葛木」
俺がそう言うとこの部屋の入口の方から葛木の体が現れる。葛木は俺と一ノ瀬を何度も見ては頭を抱えた。「最悪だ」と、言葉を漏らしている。
「葛木……? おい。これはどういうことだ」
一之瀬が一瞬ポカーンとなり、呆気にとられていたうちに俺は差し向けられていた銃を分解していた。一ノ瀬はより強く銃を握りしめるつもりだったのだろうが、代わりにその行動は空を切るというものになってしまった。
すぐさま新しい銃を生成して狙いを定める。多重照準。着弾時に弾が分裂し体の各部位に転送される。直接死には結びつかないものの数秒間体の自由を停止させるほどの威力はある。それが例え三番目だとしても。
「……三番目お前」
葛木が今どんな状態かは見ずとも声もだけで十分に分かった。怒り、困惑、悲しみ、緊張、殺意。色々な感情が蠢いている。ここで手が出ないのは「恐怖」が葛木にあり、三番目による攻撃を恐れているからなのか、それとも単に自制が効いているだけなのか。
だが、この場にいる三番目以外の者は知る由もない。三番目が今恐怖を必死に耐えているということに。葛木の持ちうるミトルネにも匹敵するその力を振りかざされては自分の目的は果たせない。それに、三番目は自分が死んだという事実こそ受け入れているもののその記憶は一切ない。故に、普通の人間と同じように死ぬことが怖い。いや、もしかしたら死よりもひどい仕打ちにあうかもしれないとさえ危惧している。
「さてと、何から説明したもんかね」
恐怖を隠すためにあえて余裕の態度を取る。
「まぁ、お前が俺の後を付けてきたのは知っていたんだけどな。俺から直接言い出すのもアレだし自分の目で見た方が受け入れやすいと思ってさ」
「……どういうことだ? 私は一歳葛木の反応を感じなかった。それにお前も変な行動をするようなそぶりは一切———」
「嬢ちゃん、そこだよ。固定概念が捨てきれてない。能力者はそれぞれ自分だけの常識を持ち合わせている。普段の常識に自分の能力というイレギュラーを加えた常識だ。しかし、そこには他のイレギュラーは含まれていない。例えば時間差で発動する能力の存在など考えてないだろ?」
「……」
「特に俺のこの能力は特別だ。何かしたわけではないので変なセンサーに引っかかることもない。『世界からの隔離』それはそういうもんだ」
そういうもんって……
創は眉間に手を抑えて考え込んだ。これから先はこのような考えてもしょうがないことがたくさん自分の身に起こりうるのだと思うと背筋がゾッとした。
ようやく口を開く。
「それで、聞くのが遅れたけど二人とも何やってるんだ?」
「情報の共有ってところかな。共有と言っても今は一方的に俺が情報を与えてやっているだけだが」
「そうだ。お前の要求は一体なんなんだ三番目」
三番目は頭をポリポリとかくと、けだるげに答える。
「今この状況。これが俺の要求」
「……葛木に私たちが敵対関係にあることを教えることが、か?」
「そうだとも」
「おい、待てよ。どういうことだよお前たちが敵対関係にあるって。それに一ノ瀬さんも俺何度も連絡したのに反応なしだったから心配だったんですよ? それでようやく会えたと思ったら何ですか三番目と敵対関係にあるって……」
「葛木聞いてくれ」
創は言いながら目をあちこちに泳がせて落ち着かない素振りだったが、一ノ瀬の透き通った声を聴くと自ずと視線が一ノ瀬へと向いた。同時に気づく。一ノ瀬もこちらを真摯に見つめていることに。
見つめ合う二人は互いに息をのむ。額からは汗がとめどなく流れ出る。しかし暑さは感じなかった。
忘れ去っていた。
「伝えたいことがある」
「ここに住んでいた人間は全員昨日死亡した」
「……」
言葉が出なかった。代わりに出てきそうだった涙をも抑える。続く言葉に備えるためだ。
「でも私だけはミトルネによって生き返った。生き返った私は高い身体能力と特殊な能力を得ていた。でもその代償はタダじゃない。私はその代償としてミトルネに殺し合いの参加させられた。その結果がこの状況だ」
「そんな……」
現実が重くのしかかる。目を逸らすことすら許されない。
やがて俺はあてつけのように三番目を睨め付けると、三番目は「やれやれ」と呟いた。
「俺が後から説明しても中々信じないだろうからな。こうやって自分の目で見てもらったんだよ。お前の気持ちは何となく察する。それはもう辛くてしょうがないと思うがしっかり受け止めてくれ」
一ノ瀬さんは俯いた状態で何もしゃべらなかった。ただ俺の視線だけがぐるぐると動く。
「三番目、お前の願いは俺がミトルネを倒すことだろう? それなら一ノ瀬さんとお前が戦う必要性はないはずだ。俺さえ……俺さえなんとかちからを発揮できればいいんだからな」
「そういうわけにはいかない。お前はいいかもしれないが俺たち『参加者』は違う。俺たちは協力し合うことを禁止されている。もし殺し合いをせず助け合った場合は」
そこまで言って三番目は一度止めた。
「その場合はなんだ?」
「平均的には5日、最短で3日で『呪い』が発現する」
「呪い?」
「ああ。俺たち『参加者』はまず生き返った時に必ず一つ呪いを付与される。その種類はそれぞれだ。そしてこの殺し合いにて特定の行動をとると追加で呪いが付与される」
「……本当なのか? 一ノ瀬さん」
「ああ。私も一つ、最初に付与された呪いがある。私も最初に思いついたのは残り二人になるまで一人と手を組むという戦法だった。だが、実行しようとした私の元へミトルネがやってきた。そしてそう告げられた」
「ミトルネが嘘を言ったという可能性は考えなかったのですか?」
「嘘を言っているのであれば私は絶対に分かる。生前から人間が嘘をついてるかを見破るのは得意だったが
、この体になって私は人間にとどまらずあらゆる生物の感情が読めるようになったんだ。ただ二人例外はあるのだがな……」
「俺と葛木だろ?」
「え?」
「……そのとおりだよ。交渉したときにその参加者の感情は問題なく読めたのだが三番目はどうやってか心にフィルターをかけているかのように読めなくなっている。葛木は……すまない。私にも何故読めないか分からない。いや、嘘をついてるかどうかはある程度分かるのだが……」
正直言うと少し胡散臭さを感じる。あまりにもこの場に都合よく出来ているからだ。しかし、俺は
俺は
一ノ瀬さんを信じたい。どれだけ愚かだと言われても構わない。俺はこの人を疑えない。
何故だろう? 自分でもよく分からない。俺が一ノ瀬さんに惚れたからなのか? ……いや、違う。俺は一ノ瀬さんを可愛いと思うが好きではない。そもそも俺はその点では10年前から少しも変ってはいない。
それでも、俺はこの人を信じたいと思う。そして三番目と絶対に戦ってほしくないとも思う。
だから俺は
「三番目、参加者同士が手を組んだ場合呪いが発症するのは最短でも3日と言ったな?」
「ああ。だがそれはあくまで俺の見てきた少ない事例の中での最短であってそれ以上がある可能性は否めない」
「それでもだ。一之瀬さんと手を組め。三日でお前と一ノ瀬さん以外の参加者を全員倒し、ミトルネも倒す」
「だめだ。不確定要素が多すぎる」
即答だった。さらに三番目は畳みかける。
「それにお前はたったの三日でその力を使えるに至るのか? 俺がやってきた中で早くても1週間はこの殺し合いは続いた。だから今回も1週間かけてやる予定だったんだよ。お前の考えは俺の練った計画よりも上手くいくものなのか?」
「……」
「そうだ葛木。私とてこんな化け物と戦いたくなんてない。それに葛木の悲しむ顔も見たくない。しかしこれはしょうがないことなんだよ。一度死んだ身、不自由があって当然なんだ。それに……いずれは三番目と戦わないといけない。そうしないと、残り1人にならないと絶対に葛木の力は発動しない、そんな予感がしてならない……。もちろん予感なのではあるのだが……」
「例えそうだとしても、俺は二人が手を組まない限りは俺の力が発動してもそれを使うことはない。そうだよ。完全な我儘だ。でもどちらにせよ三番目にはその道しかない」
「へぇ。俺にお前の意識を完全に支配する力があるって知ってもそう言うか?」
この言葉、本当か嘘か。三番目は自分の能力の多くをまだ俺に教えていない。実際に所持していてもおかしくない。これが本当かを調べるすべは俺にはない。しかし
「構わないよ。お前が能力を俺に使用するよりも早く、俺は死ぬことが出来る」
俺はずっと握っていた左手を開いて見せた。
「それは!」
先に口を開いたのは一ノ瀬さんだった。俺の手のひらに現れた物質を見て驚愕している。
「即死能力が付与された銃弾だ」
一ノ瀬さんと三番目が同時に手を翳した。その直後に何か静電気のようなものが走る感覚があった。
静電気はまっすぐ俺の手のひらの弾丸に向かう。恐らく二人はこの弾丸を処理する能力でも使ったのだろう。三番目は原子崩しだろうか。一ノ瀬さんの方は分からないが似たような能力であろう。
しかしそれらは弾丸に触れた途端はじけた。
困惑する一ノ瀬さんと違って三番目の行動は早かった。即座にギリギリ目で追える速度で俺に接近する。
が、その三番目も俺の目の前で止まった。
「葛木……お前」
直後、俺の口から血が出てくる。
三番目は気づいたのだ。三番目が動き始めて、止まるまでの間で既に弾丸の効果が発揮されたことを。
どうやって気づいたのだろう? それは後から聞くとしよう。重要なのはただ一つ。
俺は既にある程度能力を発動できる状態にある。
血がこれ以上出てくることはなかった。それもそうだ。俺は弾丸の効力を止めたからだ。
ここまでの長い長い茶番は終わり。初めて三番目の表情に焦りが見えてきた。
ざまぁみやがれ。
「三日で俺は力を完全に使えるようになるぞ……」
「……はぁ。まさか俺がお前の変化に気づかないとはねぇ」
笑う。
「それじゃ、二人は協力するって方向でいいよな? 例え呪いをかけられても状況次第では続行だ。これからよろしくおねがいしますね。一ノ瀬さん」
物語はここから動き出す。長い長いプロローグの終わりだ。あと三日で俺は、俺たちは他の参加者を殺し、ミトルネを倒し、死ぬ。