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たとえばこんな異世界ライフ  作者: れのひと
第6章 実験
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59話 廃畑探索 2

 今日はダンジョン『モート』の地下39階から開始だ。軽く食事を済ませ、『ディメンションウォール』の外へ出る。


 うん、何もいない…まあ、そういられても困るんだがね。


 39階から歩き始め少しづつ階層を減らしていく、魔物がでないので本当にただ歩くだけのつまらないものだ。それでもどこに門番が配置されているか不明なので、警戒もしなくてはいけない。


 一番警戒をするのは階層が変わるときだけどね。


 歩き始めてどのくらい時間がたったかわからないが直人は再びおなかがすきだした。現在地下34階。スマホを取り出し時間を確認する。歩いた経過時間を確認するためだ。


 そういえばたまにステータスを見るくらいしか使っていないけど…電池なんで切れないんだろうか?


 充電のところは常に満タンになっている。この世界に電気はないところを考えると直接魔力か何かで勝手に補われているのだろう。


 まあどうでもいいか。


 どうやら3時間は歩いたようだ。それだけ歩き続ければおなかもすいてくる。いったん『ディメンションウォール』に戻り食事を済ませる。中では召喚獣達が相変わらずあきもせず暴れまわっている。


 後で片付けるのが大変だなこれは…


 その様子を眺めながら休憩を取っているのだ。


 そうだ…転移まだ8までしか作れないからちょっと10目指してみようかな。9はどんな効果か予想できるけど。10はまったくわからないんだよね~


 転移8は『行った事がある場所へ移動する。距離:中距離』である。なので9はこれの長距離だと予想は出来る。登録した人同士→知っている人の横→行った事がある場所と距離が3段階づつ。10はさらに上となるわけだが1つのレベルしかないので距離の調節がない。そして人と場所。次に来るのは…


 知らない場所とか、すべての場所とか…もしかして世界を超えられるとか??


 いくつか可能性がありよくわからないのだ。だったら作ってみるしかないと言うわけで、『クリエイト』を続けるしかないわけだ。もちろん10なんてそう簡単に出来るわけがないわけで…

 10を作る方法はいくつかあって、まずベースとなる転移を4か5。これに石を加工して倍率をかける。ほぼ2倍しかつかないのだが運がよければ3倍がつくだろう。つまり3倍が運よくつけば転移4でいい。転移5が出来れば倍率を気にしなくていいのですぐ完成だ。まあどちらかが出来るまで繰り返すしかないということだ。


「3ならよくできるんだけどね~…ん…?あれ…」


 いやいやいや…5つくれるんじゃないか?


 たしか原石だけで作ると効果の高いものやレベルの高いものが出来ていた。普通に鉱石だけで今作ろうとしていたことに気がついた。よく考えたら今もっている転移8も原石で作ったものだった。


 ということは…原石を加工したものを使えばさらに効果アップなんじゃ…?


 早速試してみるために原石を加工する。この加工した原石を使い『クリエイト』で魔法具を作る。


 ……出来た。



 念話5

念話持ち同士で会話が出来る。レベルが上がるたび聞こえる大きさや精度が変わる。


 腕力6

腕の力が増す。レベル上昇ごとに20前後の追加。個人差あり。



 この方法なら転移が出来た時点で5はいけるだろう。そしたら2倍するだけで10になる。


 よし…っ…と続きはまたしばらく歩いてからにしよう…目的を忘れるところだった。


 転移10の効果は気になるが、今は目の前のことから処理を進めることにする。『ディメンションウォール』の外にでると再び直人は歩き出した…




 さて、地下31階。1つ上がると30階である。40階の時に門番がいたから警戒をしつつ階段を上がり、そっと30階を覗き見る。


 ……何もいないかな?


 そっと30階に顔を出す。とりあえず生き物はいないが…何かへんな石造ならあった。


 何だろう?


 30階に上がった階段の両脇に狛犬のような石造が1体づつ立っている。触ってみるとやはり石で出来ているようだ。叩いてみると音はそれほど響かず、硬い音をだしている。


「え…?」


 目の部分が赤く光り、さっきまで動くこともなかった狛犬のような石造が動き、台座から降りてきた。あわてて階段側へ下りるとそれは門番だったらしく、そこから下へは降りられないようだ。

 階段の上から赤い4つの目がこちらを見張っている。


 これは通れないな…


 いったん31階に降りるとじっとしていた石造がうろうろとしているのが赤い光でわかる。警戒態勢ということだろうか…しばらく通れないだろう。直人は『ディメンションウォール』を開くと石造が台座に戻るまで『クリエイト』でもしていることにした。



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