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たとえばこんな異世界ライフ  作者: れのひと
第4章 異世界を楽しむ
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39話 デザイン決め

 作業台の上とにらめっこをしている。今日は魔法道具店で魔法具の付与練習だ。結構たくさん種類は出ている気がするのだが、中々これは…と思えるものに出会えない。通常の鉱石ではもう変わった能力の付与には出会えないと思い、ルビーの原石2個のものと鉱石と混ぜたものの2つを交互に試している。


「どうだ、調子は。」


 横で作業をしていたラスティンが話しかけてきた。


「そうですね、種類は増えたと思うんだけど肝心なあげたいと思えるものが出来ない感じですね。」

「そうか…で、祭りのほうなんだが。そろそろアクセサリーのデザインをかためていってはどうだ?」

「デザイン…?」


 そういえばずっと腕輪で練習してたな…


「腕輪、指輪、首輪、耳輪、足輪…あとはヘアアクセ、ブローチ辺りか?」

「なるほど…」

「指輪以外は輪にする必要もないからデザインは豊富だ。」


 デザインとか難しそうだな…


「ちょっと考えて見ますね。」

「ああ、たのむ。デザインがいいと効果が悪くても売れたりするからな。」

「女性向けってことですね。」


 ふむ…少し遊び心もあるデザインとかいいかもしれないな。この世界になさそうなものとか…


 早速デザインの案を考えることにする。まずよく練習に使っていた腕輪からためす。まあまずはただの輪。これは効果重視で何かよさそうなものをつけるようにしよう。原石を使えば色もいくつか用意出来そうだ。


 …そうだ、腕と首両方どちらにも使えるチョーカーみたいなものとかいいかもしれない。あの紐になる部分、なんか布とか欲しいな…皮は高いだろうし。


「なあラスティン。布とか皮とかって高いかな?」

「ん…?それ自体は高くはないが、アクセサリーに使うのなら何か加工がいるんだろう?」

「ええまあそうだな…」

「じゃあ高くつく金属だけでやったほうがいい。」

「ふむ…」


 金属だけでか…じゃあ鎖にこう…


 ためしに作ってみる。長い鎖と短めの鎖。あとそれにつけるためのパーツをひとまず5個くらい用意する。パーツの形はハート、星、丸、四角…雫型。とりあえずこれくらいでいいだろうか?効果については後で見直せばいい。


 こんなもんか…?


「ラスティンこれどうだ?」

「どれどれ…ん?どういったものなんだかわからんぞ。」


 鎖を手に取り眺めていたラスティンだがわからないらしい。直人の考えを説明するとやっと納得したようだ。


「この鎖は鉱石だけで出来ていて、付与はどうするんだ?」

「あるのとないのを作ればいいんじゃないか?」

「ふむ…で、このパーツを自由に組み合わせられ、それぞれ付与つき…」

「まあそんな感じ使うとこんな風になるかな。」


 短い鎖にパーツを5つともつけ腕に装備する。腕にジャラジャラと飾りがついている。


「長さ違うのにすれば首にも足首にも付けられるよ。あと腰に巻くとかも出来そうかな…」

「腰か…そんな使い方もたしかにありだな。」


 鎖を手に持ちラスティンはなにやら考えているようだ。


「おい、オルガ。今、手は空いてるか?」

「大丈夫~お客さんいないし。」


 店のほうからオルガがひょこっと顔を出した。ラスティンはおもむろに鎖をオルガのツインテールに巻き始めた。


「お…なになにー?」

「どうだ、オルガヘアアクセとしてこんなのは。」


 鏡を渡し状態を確認させる。


「へぇ~変わったヘアアクセだね。悪くないよ。」

「ふむ。多種多様使用出来そうだな。」

「ん、ナオトが作ったの?おもしろいじゃんっ」


 頭、首、腕、腰、足と5箇所使用可能なデザインのようだ。


「こうなってくるとあれだな…」

「あー呼んでくる?ナオトが直接いく?」

「直接いったほうがいいだろうな…」


 直人にはまったく話しが見えない…首をかしげていると、どうやら商人ギルドへ行き商品の登録をしてこいということらし。


「登録ですか?」

「ああ、すぐ誰かに真似されたらたまらんだろう?」

「そういうもんですかね?」

「そういうものだよーっ」

「ああ、それにずっと独占出来るわけでもないしジャラジャラしてるのが気に入らない人だっているからな。」


 あーなるほど。たしかに好みはあるよな…


「ジャラジャラしないタイプも多分作れますけど…」

「まだアイデアがあるのかっ」

「わーどんなのどんなの??」

「まて、オルガその話の前にまずは登録だ。」

「そうでしたぁ~」


 今作った鎖やらパーツやらをまとめてしまい。直人は商人ギルドへ商品の登録へ向かうことにした。問題はギルドマスターがそこにいるかどうかの話になってくるわけだけど、昼も近いのでそろそろ戻ってきているはずだとラスティンに教えられた。


「いいか、まだ別のアイデアがあるというのは黙っておけよ。」

「はあ…」

「そっちは今から登録するのが祭りで売れてからのほうがいい。」

「あ、で…登録ってこの店の名前で登録するんですかね?」

「あーナオト個人の登録のほうがいいだろうな…」

「わかりました。」


 …ん?そういえばギルドの依頼期間っていつまでだっけ??


 確認すると依頼期間はあと2日のようだが、この様子だと依頼とは別にしばらくつき合うことになりそうだが、練習にもなるから別にいいかと思う直人だった…


 



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