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たとえばこんな異世界ライフ  作者: れのひと
第1章 白石 直人
12/75

10.5話

10話の書き足しです。

 外にでるとすでに日は落ち真っ暗だった。


『ライト』


 さすがによくみえないので、まだ狭い範囲しか明るく出来ないが魔法を使用した。

 右のほうで物音がする。振り向いてみると可愛らしい少年がゆっくりと近づいてきた。


 …あれ?ダンジョンの入り口であった子だ。


 少年は目の前まで来ると足を止めた。


「先程ぶりですね。私はルージェ王都、宮廷魔術士のテンタチィオネと申します。」

「ルージェ王都?」

「はい、ここより北に位置する王都になります。」


 そういえばここの町しか知らなかったわ。


「ここでは目に付きます。人気の無い場所でお話をしましょうか。」

「では中にどうぞ。」


 『ディメンションウォール』の中に招き入れることにした。

 とりあえず座ってペットボトルを差し出す。


「クラスタから聞いてはいたが本当だったんだな。」


 人目がなくなった途端にテンタチィオネの口調が変わった。その目はペットボトルに注がれている。クラスタは終始無言だ。


「さて、クラスタからどこまで聞いてる?」

「何も?幼馴染ってくらいかな?あとは僕と同じく異国の食べ物をドロップするとかくらい。」


 どう言うことかとクラスタのほうを見る。目を逸らされてしまう。


「……お仕置きが必要かな?」


 そう言った瞬間、クラスタは外へ逃げた。


「ちょっと捕まえて来るから話の続きはそのあとで。」


 テンタチィオネも後に続いて出て行ってしまった。二人の関係が少し見えた瞬間である。


 少しすると二人は戻ってきた。どことなくクラスタはボロボロだ。


「待たせたね。では本題に入ろうか。」

「はい。」


 テンタチィオネは水分を補給してから話出した。


「うすうす気づいていると思うが私は転生者だ。前の世界での記憶を持ちそれを生かし冒険者をしていた。記憶を取り戻したのは5年ほど前の5歳だな。」


 ……ん?と言うことはまだ10歳?


「ふむ。やはり転生者なんですね。」

「ああ、それでもちろんダンジョンに挑んだわけだ。」


 テンタチィオネはその時のことを語りだした。



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