表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/44

よんじゅうよんこめ。

頭だけ立方体の先生が

目の前に立ってる

身体は真っ黒で

光を通さないようなスーツ姿

私に問いを投げかける


「どちらがいい?」


両手に炎

違いは色

赤と青


「どちらがいい?」


再び問いかけられる


「どっちでもいい、それより愛をちょうだい」


私は答えた

先生は少し考えて

こう言った


「今、愛の手持ちが少ないんだ」


先生はこう続けた


「これでいいかな?」


先生は私の手の甲にキスを一つ落とした

ぼーっとそれを眺めていると

私の手の甲から薔薇が一輪

黄色い薔薇が一輪


「これでどうだい?」


先生が最後に言葉を放つ

放った言葉は宙を舞い

私の薔薇の中へ


「ありがとう」


「どういたしまして」


「じゃあね」


「さよなら」


薔薇を千切って



さようなら

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ