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さんじゅっこめ。
遠くに扉が見える
とても綺麗な硝子で出来た扉が
近くで見れば見るほど繊細なその扉は
両開きの扉で左右の細工が違う
細長い硝子を見ながら
(割れないのかな?)
と思案していると
何もないところから
すーっと魚が出てきて通り過ぎる
「こんにちは」
魚は私の横を通るときに
一度お辞儀をして
硝子の扉をすり抜けて消えた
私もすり抜けられるかな?
扉の前に立って
手を伸ばす
ちゃぽん
と、音たてすり抜けた
硝子の向こうには海
魚たちが楽しそう
人も結構いる
夢の中で交流会
皆
夢で
繋がってるね




