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にじゅうにこめ。
心臓に釘が刺さっている気がした
此処は煙の中
僕は捕らえられてしまった
銀細工で出来た檻に
お伽の国の姫の髪が編まれた網に
様々なモチーフの付いた鳥籠に
幾重にも重ねられた層から
僕は出る事が出来ない
僕は出られない
外の世界は蒼く
此処の世界は暗い
狭くて広い
自由とは一体どちらのことを言うのだろうか
重ねられ飾られ捕らえられた僕か
それとも蒼く広がった外にいる君か
そんなことを考えながら
僕は今日も
檻から網から鳥籠から
夢に溺れて
幸せに浸る
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今夜も夢は文字で綴られ糸で綴じられ、誰かの日記と成っていく。 作者：
前出 彰
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