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じゅっこめ。

水面の上に立っている

足元には波紋と見たことの無い魚

まるで鏡面に立っているような

そんな錯覚を起こしそうな景色の中


私の声が出ない

声の代わりに

星屑がきらり

私の体を伝い

水に溶けていく


足元の魚が

星屑を飲み込む

飲み込んだ魚は星になって

私の頭の上にある空に飛んでいく

空には星がたくさん

きらきら輝きとても綺麗


「みんな星になったんだよ」


ふと横を見ると

小さな男の子


「君が星にしたんだよ」


泣きそうな声で

泣きそうな顔してそう言って

男の子は

星屑を飲み込んだ

男の子も星になってしまった


嗚呼、どうして


君は飲まなくてもよかったのに

言葉はまた星屑になり

涙までもが星屑になった



星は増えてく一方


綺麗だけど

私は一人でいるしかないのね

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