背中 (年輪)
何時も見て居る訳じゃ無い
ふとした事で感じてる
何年も何年も
樹齢が重なる大木のよに
年輪と年齢も多く成る
それも人も同じ事
親とその親気が付けば
顔色ばかり伺えど
後ろはなかなか見せさせぬ
顔で気張って背中で泣いて
疲れて居ても表情変えず
心で泣いてるその時も
顔色では泣かず
その後ろ姿は悲しそう
それでも生きる糧
子供にせっせと世話をする
元気出せと言ってるが
親の背中は嘘をつく
父の日母の日それだけじゃ
親孝行はまだ足りなく
親の苦労と頑張りを
背中で感じる歳に成り
自分も親の立場となり
子供を見る目が親と成る
親が無くても子は育つ
其れが嘘だと背中で判る
見かけは小さな背中でも
されど中身はそれ以上
樹齢の大木同様に
年齢以上の年輪かな