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タマとうっかりエピソード ←オススメ

 皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 どうも、「しっかりしてるね」と言われがちなタマです。実際には全くそんな事ありません。


 うっかり何かやらかす事、ありますよね。

 タマも身に覚えがかなりあります。


 お使い頼まれて、" 何買うんだっけ? "

 冷蔵庫開けて、" 何取るんだっけ? "

 弟のセーブデータに上書きしちゃった!

 歯ブラシに洗顔クリームひり出しちゃった!


 記憶力は自分の興味があるもののみに適用され、ぼーっとしていなくても変な事をしでかす。なんという事でしょう。


 あ、カップケーキを焼いて煙出した事あります。


 ◇


 まず人の顔と名前を覚えるのが苦手です。


 新卒で入った会社の先輩には間違った名前で呼び続け、恋人に宛てた手紙には名前を書き間違える。最低ですね。例を挙げればキリがありません。


 以前、油性マジックで有志一同の名前書くという、1発本番、間違えられない大仕事を仰せつかりました。確かタスキかなんかだったと思います。そしてやらかしました。


 古賀さん、という小柄で可愛らしい女性がいたんですね。ところが小柄なイメージが先行して、「古賀(こが)」と書かなければいけない所を、何故か「小賀(おが)」にしちゃいました。小賀って誰だよ。その前に小田さんを書いたのがマズかったのかな。あはは。


 ◇


 あやふやな覚え方も結構します。

 もう2年ほど前、某・遊べる本屋さんのホラーコーナーを徘徊しておりましたタマ。

 ホラー自体は大変苦手です。漫画読めません。映像見れません。なのに気になるものですから表紙を見て、あらすじをみて、パラパラっと中身を見たら満足。「ふぅーっ!怖かったぁ! 」とスリルを味わいます。


 そしてそのコーナーで怖い漫画を発見。もう、怪物はグロいし、人間はスプラッターに食われるし、タマ的恐怖指数はグングン上昇です。しかも、最初は物置に収まるような怪物が、1巻目の終わりには学校より大きくなっていました。「これ続きあるけど、あとの巻どんだけ怪物でっかくする気だよ! 」と突っ込み付きです。


 その興奮を後日、友人に語ります。

「なんかスゴいの見つけたよ!かなり怖かった! 怪物気持ち悪かった! 人間食べちゃうの!しかもその怪物、最初ちっちゃいのに1巻の終わりですげーデカくなるんだよ? もう最終回とか地球覆い尽くすんじゃないの? 」

 多分あまりの興奮にツバも飛んじゃってます。


 友人に、なんてタイトル? と聞かれて、

 タマしばし沈黙。


 ……え、タイトルなんだっけ。


 心許ない記憶を引っ張り出します。

 むむむ、なんだっけな。


「 えっとね……ハ、ハンジュウ?とか、カイジュウ?みたいな感じ。いや、違うな。

 なんか、こう、ジュルジュル……的な? 」


 うーんと頭を抱えて考えるタマと、薄っすら笑ってる友人。


「半獣? 怪獣? ジュルジュル? 何それ(笑) 」


 思いっきり馬鹿にしています。

 失礼な!本当にそんな名前だったんだって!


 後日友人が調べた所、

 その漫画のタイトルは「ハカイジュウ」でした。

 惜しいっ!



 ちなみに↓

「ハカイジュウ」本田真吾 / 秋田書店

 パラ見しかしてません。ごめんなさい。



 ◇


 そんな感じで、聞き間違えもよくします。

 会社の電話をとって、取り引き先の相手を聞き間違え、伝言メモを見た担当から「これどこの会社だよ」と怒られた事もありました。新社会人・失敗あるあるですよねー。


「少々お待ち下さい」と言ってそのまま受話器を置いて、通話ぶち切った事もあったな。( 遠い目 )


 タマは漫画も小説も読みますので、いつも人にお勧めを聞きます。何か〇〇系で面白いのなあい? てな感じで。反対に上記の様に、面白かった・印象に残った作品を、人に教えたりもします。


 そしていつの日だったか、ひと回り年上の友人がお勧めの漫画を教えてくれました。


 その名も、

「 シニカルヒステリーアワー 」玖保キリコ / 白泉社


 キリコちゃんを主軸とした、子ども達の日常コメディなんですが、可愛く時に痛烈で、題名の通り、シニカルです。(と言ってもあまり読んでないのですが。てへへ )


 しかしこの「シニカルヒステリーアワー」が全然聞き取れず、こうなりました。


「 新感覚・ミステリーホラー 」


 ……え、凄くない? 新感覚なミステリーで、しかもホラー! どんな漫画だよ! 友人よ、どこでそんな漫画知ったんだよ!


「それどんな漫画なの? 」

 タマはワクワクしながら友人に聞きます。


「主人公はキリコちゃんて小学生の女の子でね、」

 ——小学生の女の子がミステリーでホラーしちゃうの?それヤバくない?


「友達のツネコちゃんとか出てきて、」

 ——仲間おるんかい!そんな少女だけでミステリーいけるの?むしろそこが新感覚なの!?


「わいわいキャッキャする話 」

 ——ホラーどこいったの!?


 会話が噛み合わず、タマは問いかけます。

「え? "新感覚・ミステリーホラー"だよね?どの辺がミステリーでホラーなの? 」


 その友人にはゲラゲラ笑われました。



 ◇



 新社会人・失敗あるあるでもう1個。


 以前、小さな印刷会社に勤めていました。当時、新人だから早く行かなきゃ!と思って始業1時間くらい前に行き、掃除やコーヒー入れやらしてたタマ。健気ですね。


 そんな朝の時間に電話がかかって来ました。他の社員は誰1人おりません。タマは基本お客様からの電話はとりません。事務の人に任せます。職務が違いましたからね。


 しかーし、事務の人が誰もいない場合は別です。当時勤めていた職場は小さい会社で、超ブラックかつ厳しい所でした。電話を取らなかったらどんな叱責を受けるか分かりません。恐る恐る受話器を持ち上げます。


 幸い、聞いた事ある取り引き先の方からの電話でした。第一関門、電話相手はバッチリ把握です。そして内容は "FAXを流してけれども届いたか" という内容でした。流石のタマでも聞き取れます。第二関門、要件もオッケーです。


 あとは、保留ボタンを押して、実際FAXが届いているかの確認をするだけですね。ええ、ちゃーんと保留ボタン押せましたとも。FAXも届いてました。 残るは相手に、無事届いているという返事をするだけです。


 ……ところで、FAXって画像荒いですよね。見た事あります?酷いと所々文字が潰れて読めない箇所もあったりします。そういう時は前後の文章からの推察で何とかなるんですけどね。


 変な所で気がきくタマは、届いたFAXがちゃんとした文章で印刷されているか、先方も気になるだろうと思いました。横向き原稿が縦向きに印刷されたら、原稿が途切れて解読不能ですしね。完ぺきに届いてる事を伝えねばと、謎の使命感を覚えました。


 保留ボタンを押し、相手との通話を再開させます。


「 はい、届いております 」


 ええ、そこで終われば良かったんです。


 何を思ったか、

 何を考えたのか。


 使命感に燃えるタマは




 ——その場でそのFAXの全文を朗読しました。



 **     ( ˙-˙ )     **




 しかも内容が、連絡が遅れて申し訳ありません、みたいな謝罪もあります。


 途中でタマも、" あれ? これ読まなくてよくね? "と気づきます。しかし途中で止める訳にはいきません。最後まで読みきります。


 あの時の、電話先の苦笑い、心に沁みましたね。



 ◇



 いかがでしたでしょうか。皆様にも似たような経験がおありでしょう。ありますよね。あるって言って。


 また何か思い出したら( もしくは何かやらかしたら )、うっかりエピソードを更新しますね。お楽しみに。


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