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7:涼しい風が吹く夏 少し笑う社

7:涼しい風が吹く夏 少し笑う社

 ゆるやかで涼しい風が吹く夏。ちび神様は、毎日くる猫とカラスの二匹に根負けして、少しずつ、手助けするようになった。彼らの目を見えるようにしたり、耳が聞こえるようにはできなかったが、危ない時の感じ方や、世界の感じ方を、少しずつ、時には少ししんどいこともさせながら、教えた。

 「しんどいことをさせるのは嫌だけど、ね。面倒だし。嫌われるし。」とちび神様は狐にいった。

 「きっと、神様ってなんてひどいんだ。意地悪。って思ってますよ。」と狐は笑った。

 「教師だったときに、問題を出して生徒が文句を言ってたのを思い出すよ。」ちび神様は困ったように笑うと、また二匹の為に教えることを続けた。

 ちび神様は、少しずつ、社の周りを綺麗にして、二匹が怪我をしないように整頓していった。そうするにつれて、少しずつ、他の動物達も、やってくるようになった。相変わらずちび神様はめんどくさそうにしていたが、少し笑顔が増えたな、と狐は感じていた。猫とカラスは、きっとわけもわからずに社に来て、感謝のお祈りをしてるんだろうけど、それがちび神様の元気になっているんだな、というのが、狐は痛いほどよくわかった。

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