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楽しんで書いてるので、面白いかどうかは保障しません(キリッ
誤字・脱字はあったら報告してください。
「いってきま~す!!」
「気をつけて行ってくるのよ~」
「分かってるって!」
母親にそう言いながら私は家を出て、今日も学校へ向かいます。今日も朝日がまぶしいですが、健やかな日の始まりにはちょうどいいですね。朝に弱い私ですが、やはり朝日というものは気分が晴れるものです。
あ、自己紹介が遅れました。私は人峰善美。高校2年生です。趣味は・・・特に無いけど、いつか必ずできると信じています。ええ、信じていればいつかは叶うものです・・・
おっと、まだ途中でした。しかし特に紹介することもなく、特徴といえばちょっと青い髪の色と、同じくちょっと青い目の色くらいの自分には、自分を語ることはバンジージャンプをしながらテレビリポートを格好良く行うことと同じくらいの難易度なのです。・・・つまり、やろうと思えばできるかもしれないけど、それを実行しようとは思わないということです。
ちなみに、好きな教科は世界史。嫌いな教科は数学です。対数関数も階差数列も、そんなものは知りません。公式を見つけた人には、正直異端者だと言いたいところですが、そんなことを言ったら数学が好きな方々や、国のお偉いさんからなんらかの制裁がくると思うので、心にとどめておくとしましょう
と、そんなこんなで学校に到着しました。私の通う学校、村雨高校は男女半々の普通科高校です。この学校のうりは、なんといっても学食。とてもおいしくて、その味や噂は県外にまで広がっているとかいないとか。
「お~い、善美~。おはよー。」
「あ、道子ちゃん!おはよう。」
後ろから声をかけてきたのは、私の友達、和泉道子ちゃん。高校2年生でありながら、ライブハウスでは熱狂的なファンもいるほど人気のあるバンドグループ、Orakuruでギターを担当している、軽音娘。彼女曰く、
「ギターより、エレキギターって言ってよ。そっちのほうがかっこいいでしょ?」
と、いってはいますが正直どうでもいいと思うのでスルーしています。
「それよりさ、善美。あんた知ってる?」
「うん?何を?」
「今日、この学校に転校生が来るんだってさ!しかも、私たちのクラスの2-2に!!」
「へぇ~、知らなかったなぁ~・・・そんなラブコメ展開になっていたなんて。」
「いや、ラブコメ展開かどうかは知らないけど・・」
「いや、道子ちゃん。これは間違いなくラブコメパターンよ。きっと、主人公の男子がその転校してきた女子に一目ぼれして、その女の子に告白しようか、それともしないか・・・どうする!?みたいなパターンよ」
「あのさ、転校生男らしいんだけど・・」
「なんと!?それはつまり・・・禁断の薔薇展開では!?これはもう早く確認するしかないですね、教室へ急ぎましょう!!」
「あんた、男同士のどこがいいんだ?あんなの、正直理解できないわ・・・」
・・・どうやら、道子ちゃんには薔薇のよさが分からないらしいですね。これはもう今度しっかりと洗n・・・いえ、お勧めしてあげないといけません。
ですが、今はそんな場合じゃありません。はやく転校生と主人公の白兵戦(?)を見届けなければ!!
そう思った私は、急いで教室へと走っていきました。あのに、まさかあんなことになるなんて、このときの私は考えてもいませんでした・・