夜迫る
空にないているのはなんだろうか。鮮やかな茜色の階調、その光の差す夕方。ひっそりとした畦道は光りに照らされ、今は一つの舞台としてそこにある。ずっと奥に続いていく途。その先に黒い影があった。逆光のせいでよくは見えない。ただそれは人であるようだった。畦道の真中。小さなお地蔵様の前で蹲っている。なんだろう、と僕は一歩進む。
空にないているのはなんだろうか。厭な音が耳に響いている。甲高い声。赤子のなく声のようにも聞こえるが、それにしては耳に突き刺さる。どこから聞こえてきているのかはっきりしない奇声。空に向かって響いている。先の方で蹲る黒い影。少しも動かなかったそれが、不意にもぞりと動いた。何か厭な感じがした。このままではなにか大変なものを見てしまう。なにか大変なことを知ってしまう、と。背中に悪寒が走る。しかし、足は知らず前へ進んだ。第六感のようなものが進んではいけない、引き返せと警告しているのに、足はその裏にある僕の好奇心に従い進む。一歩。また一歩と。だんだんと黒い影がはっきりとした形に見えてくる。ただそこにいたのは、おおよそはっきりとした人の形ではないようだった。自分を振り返る影。それは、、、、、、、、、、、、、、
空にないていたのはなんだったのだろうか。辺りはすっかり静かだ。茜色と群青色の対照が美しい。光が次第に薄くなる。僕はそこに蹲っている。
テーマ。なんか怪談話っぽいかんじで夕方。
適当に想像してくださいな。
ついでに、今回は使いがちだった横文字(カタカナ語)は使わないようにしました。まぁ単純変換が多いんですが、それでも練習になったかなぁと思います。なにせ本を読まない僕は語彙不足。カタカナ語を辞書で調べて和訳しておかないとボキャ貧甚だしいのでございます。
ところで夕方という時間帯、いいですよね。
茜色の空の日もあれば、紫っぽい日もある。ほんとに赤い日もありますよね。それがだんだんと群青色に塗りつぶされていって、そして辺りは暗くなる。
個人的なものですが、夕焼け+畦道がベスト。素晴らしい日本の風景。
もう田舎に行かないと見れない景色じゃないでしょうか?幸い、僕の家の近所には田んぼありますので、近い風景は見えます。ただ理想とはいえないかなぁ。
ま、日本の風景、守って行きたいですね
それではまたどこかで。