チョイ投げ笑子の 釣日記
笑子28歳 独身ОL 本人はチョイ投げ師と自称している 釣の世界には ヘラブナ釣を専門にする者を【ヘラ師】アユ釣する者を【アユ師】などと言う時がある。それになぞらえて 笑子は
笑子「わたしはチョイ投げ釣せんもんだから チョイ投げ師よ」
と 周囲にかたっている
彼女のタックルは長さ180cmのパックロッドに1500番のスピニングリール ラインはPEライン0.8号にショックリーダーナイロン4号を1ヒロつけている それに10号のジェットてんびんに獲物に合わせた釣鉤をつける ほとんどの釣を このシステムで釣る
これは そんな釣りをする 笑子の日記である
6月6日朝
アナゴの季節だ 湾奥でアナゴを狙ってみる 仕事が残業にならない事を祈る・・・
天は私を見放した・・・
6月9日夜
やっとアナゴ釣ができたが アナゴは不発 メバルのいいのが釣れたから よしとする 一晩寝かせて明日 煮付けにしよう
6月15日
有給使ってチョイ投げ 小さいがキスがつれた ウレシイ そのほかに アナハゼ ウミタナゴ ニシキベラ オハグロベラと チョイ投げの原点 五目釣りたっせい みんな 美味しくたべました
仕事休んだ甲斐があった!!
7月2日
地磯でチョイ投けしていると 20cmいじょうのキスが連発! 近くで磯釣りをしていた男性も なぜかキスが連発 話が弾み キス料理を作ってもらった キスを3枚おろしにして 梅肉をシソとキスで巻いて カラッとあげる うまい!
7月3日
話が弾み 上手いキス料理とお酒をごちそうになり そのまま 彼のクルマで車中泊・・・ちゃんと日ごろからピル飲んどいて良かった そのまま昼まで2人で釣りをする 午後になり 私は帰宅 えんかあれば またあうだろう
7月10日
キスの味が忘れられない 湾奥で夜釣りでねらう 15cmほどのキス3匹ゲット ほかにアナゴ12cm 1匹
アナゴはリリースした
帰宅してキスを料理 見た目は上手くいったが キスの味が違う 磯場と湾奥では やはりちがうか・・・
7月28日
夏休みにまいり 釣り場はどこも混んでいる いつもの場所は彼らにゆずり どこか穴場を探す
街なかの狭い川(運河?)で 胴突き仕掛けでやる 思いのほかハゼがつれる 10cmほどのハゼだが 唐揚げは美味い! ビールがすすむ
8月12日
盆休みだが 満員の新幹線で帰省するのもイヤなので こちらで過ごす その気なら日帰り出来るので 親も納得 こちらでハゼと たわむれる
8月13日
釣り場で 延べ竿でハゼを釣ってる人が ホタテやカニカマが釣れると教えてくれたが チョイ投げには向かないエサだ すぐにハリから外れてしまう 私はヤッパリ ムシ餌が好きだ まだ生きている イソメやゴカイ ミミズたちを
「食われてこい!」
と 投げ込むのが なぜか楽しい 釣り上げた魚を絞める時も 生き物の生命感を感じる 食べる時 彼らの命を食べている実感がする・・・私はサドなんかな?
8月14日
美味い魚がたべたくて 地磯にいった 人でいっぱいだったが どうにか釣れた 尺超え(30cm以上)のハタノハダイ1匹に アイゴ1匹 オハグロベラ2匹と 私としては 満足だ ハタノハダイが釣れる時は潮が悪いと言うが 釣れれば何でもОKのチョイ投げ派にとっては 関係ない アイゴは現地でさはいて 毒のあるヒレや臭いはらわたは 全部海に捨ててきた 煮付け最高
8月15日
ハゼ釣りしてると 延べ竿のお兄さんと又あった アオイソメ餌でチョイ投げの私は50匹以上つったが ホタテ餌のお兄さんは 延べ竿で束ごえ(100匹以上)と釣果! スッカリ仲良くなって お兄さんの部屋でハゼパーティー)
8月16日
朝9時ごろ目覚める となりのお兄さんも 同じころ起きた 2人ともハダカのまま昼まで過ごし 食事に出る
お兄さんと思っていたら 実は年下だった 食事を終えて 夕方までハダカの付き合い 私は家に帰った
「この先も 付き合って」
と いわれたが
「ありがとう でも私は チョイ投げ五目が好きなの 縁が有ったら またしようね」
と言って帰ってきた・・・もしかして 私って サディストの尻軽女なのかな?・・・
笑子は今日もチョイ投げ釣りを 楽しんでいる チョイ投げ五目釣りのしすぎで いつのまにか 男もチョイ投げ五目になってしまったようである
こんな笑子も もうすぐ三十路 いつまで続くのか チョイ投げ人生 笑子は考えている 30才になる記念に もっと釣がしやすい仕事に変わろうかと 結婚は考えていない 転職ついでに 釣り場の近くに 引っ越そうかとも 考える
笑子のチョイ投げ人生はまだ続く この先どうなるのか?そのうちに 又 コッソリと日記をのぞいてみよう ではまた いつの日か?




