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プロローグ
男は焦っていた。
まだ長くかかるだろうと思っていたのに、思いのほかそれは早くやって来た。
あの時、うまいことやれると思っていたのに、まさかあんなことになるとは──。
このままでは、自分の命が危ない。
男は、天井を仰いだ。途端、アイディアが浮かぶ。
ああ、そうだ。あいつを使おう──。
この代償をその身で払って貰うのだ。
せいぜい苦しむがいい。
男は彼が苦しみもがく姿を想像し、腹を抱えて笑った。
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