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使い魔ゴーグル位置情報サービス

「お~ニートよ 死んでしまうとは情けない」

真っ白な空間に女性の声が響く

空から女の子がゆっくりと落ちてくる


落ちているにしては速度が遅い

両目視力0.7の裸眼でよく見ると、背中には羽根のようなものが見える

「天……使……?」

この空間以上に現実離れした光景に思わず言葉が漏れる


「美し過ぎてそうみえるかぇ? 神じゃよ」

美しいというよりは可愛い少女な神様に否定された

『神か~どうやら私は死んだらしい』


不摂生なのかゲームのやり過ぎで興奮したのがいけないのか

今までの行いを振り返っていると神はこう告げた

「3年間も待たせてすまんな 位置情報が更新されず返信も無いから、やっと死んだと分かったわ」


――


「3年間?」

ちょうど会社を辞めて自宅に引籠ひきこもっていた期間だ

「私は今日死んだのでは無いんですか?」

口早に質問をする

「気付くのが遅れたのは申し訳ないが、そうカッカするで無い 動かない事でワシの使い魔のゴーグルが自動検知したのじゃ」

ゴーグル?あぁ世界大手のIT企業か 神の使い魔だったとは

「まさか3年間も放置するとは 骨になってもおかしくないが、見た目は健康そうで良かったわ」


どういう事だ?コイツは何を言ってるんだ?

頭の中でここ3年間の事を思い出す

ゴーグル先生『最近移動しませんね』『会社を辞めましたか』『生きてますか』『学生ですか』

あっ!あれか!

全部無視してたがここ最近は変な質問も多かった

特に『生きてますか』はスマホを投げそうになった


――


あんな直接的に神様が生存確認するのかよ

しばらく頭を抱えて黙っていると、神様が心配そうに覗き込んで言った

「死んだ事がショックで理解出来ないのは良く分かる じゃが放置したワシも責任を感じておる 別の人生として転生というスペシャルな――」

「……死んでない……」

「じゃから そこは受け止めて貰ってだな――」

「ゴーグルには返信してないだけで全部覚えてる 私は3年間生きていた」


「ほえっ?」

間の抜けた声が出て、神様らしいドヤ顔だった少女の顔が初めて崩れる

作者メモ


タイトルが2個あるのは

大枠の第1章設定とエピソードタイトルが同じなためです

端末のエラーでは無いためご安心下さい

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