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神様 みんな 自分

はぁっ はぁっ はぁっ


この神社には本宮があって

本殿のある境内の裏手にある小高い山の石段を272段登らないとたどりつけない。


はぁ~


半分くらい登ったところでかまこは一息ついた。


ヘルニアだと診断を受けて、薬が効いてきた頃

占いをしに来た帰りにも登っていたのだが、


あの時は登り始めたそばから身体がガクガクして、身体じゅうが痛くなった。

登ったことを悔やんで、未来に対しても悲観的になった。


今は


筋力の衰えは相変わらず身に染みるほど感じるが痛みなどは感じない。


あの時より気温も上がっている。


もうすぐ梅雨が明けそうな天気だった。


頭から汗が滴り落ちる。


はぁっ 気持ちいい


汗を手でぬぐった。


残りの階段をスピードを上げて上がっていく。


鳥居が見える。


くぐって数段のところにこじんまりとした本宮がある。


はぁっ はぁっ


汗がどんどん出てくるが


久しぶりに体を動かしてすっきりした気分になった。



あの彼のこともあの上司のこともどうでもいい。


何か新しいことをはじめたい。


そんなすがすがしい気持ちになった。


その気持ちのまま


かまこは願いを込めて参拝する。


神様の為


皆の為


自分の為


祈るのがこの神社の習わしだ。


二礼二拍手をして一拝をするためにお辞儀をした時だ



輝きたい



久しぶりに自分の内側からの声がした。



自分の中で小さくうずくまっていたかまこが立ち上がったようなそんな感覚だ。



また頑張れる。


お辞儀をしていた頭をあげながら自然と背筋が伸びた。


鳥居のところでもお辞儀をして


石階段を軽やかに下り始めた。


汗がどんどん出てくるが、


帰りにアイスを食べていこう!


かまこの頭の中はもうどこのアイスを買うかでいっぱいになっていた。





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