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夜空 【AINA】

「じゃあね未来。今日の復習、ちゃんとしなさいよ?」


「りょ~かい。愛奈こそ今日塾だろ?気をつけろよ」


「うん、ありがと」


 愛奈は笑顔を向け、小さく手を振る未来に手を振り返し、家の玄関のドアを開けた。


「ただいま~」


「おかえり、お疲れ様」


 愛奈の声に反応したのは姉のあんだ。愛奈の家には父はいない。母は今、仕事の都合で京都にいるため、最近は帰ってきていなかった。

 杏は愛奈と5つはなれた姉だ。もうすでに就職し、家の事をやってくれている。


「あれ、お姉ちゃん今日仕事じゃないの?」


「う~ん。仕事片付けちゃったから」


 杏はイラストレーターをやっている。家で働ける仕事を探したうえの決断だった。

 そんな姉の優しい心遣いに愛奈はとても尊敬していた。父がいない代わりに愛奈が心配しないように、辛くないようにと今まで頑張ってきてくれたのだ。

 愛奈にとって杏は尊敬でき、一番信頼している人物であり、大好きな人なのだ。

 だが、無理ばかりする杏に愛奈はいつもハラハラしていた。


「お姉ちゃん、たまには休んだら?いっつも無理に仕事終わらせて……」


「大丈夫だよ~愛奈と一緒なら」


 そんなことを言いながら杏は愛奈に頬ずりをしてくる。苦笑いを浮かべ愛奈はそれから逃れるため杏をやんわりと押し返した。

 そして階段に足をかける。


「わたし、これから塾だから。着替えてくるね?」


「はいは~い」


 最近の杏はなぜか『シスコン』が激しくなってきたように感じる。しかし、嫌だと感じたことはないし、自分が杏の支えになっているのならそれでもよかった。


「……ふぅ」


 かばんを机の横にかけ、手早く着替えを済ませる。塾に行くときは決まってズボンをはいていく。スカートはいていると足元が冷えて集中できないのだ。

 そして塾まで30分。塾は近所にあるため、行くまでにさほど時間はかからない。それまでやることは決まっていた。



『DEAR. RUNA


最近むちゃくちゃ忙しい(汗


部活大変だよね><


今度の土曜日、未来と一緒に出かけない?


返事待ってます(^^)ノ


   FROM. AINA』



 親友の瑠奈にメールを打った。


「送信っと…………」


 ケータイの画面に


『送信されました』


 の文字が出る。普通なら、メールを送れてホッとするところなのだろうが、今日はなぜか安心できなかった。安心するどころか、少しだけ……胸の奥が痛んだ。

 そして、不思議なことに『あの』言葉が脳裏によぎった。


『カノジョとかきょーみないの?』


 帰り際、未来に言ったあの言葉。あの言葉は、瑠奈に関係する言葉だ。


「(ま、いっか……)」


 愛奈は頭を軽く振り塾の準備をする。全て終えてから愛奈はケータイを無造作にポケットへと突っ込む。

 ストラップは未来から誕生日プレゼントとしてもらったピンク色の星のストラップと瑠奈からもらったお揃いのリラックマのストラップしかついていない。

 女子高生ならやっていそうなケータイを『デコる』ということもしない、白の薄型のケータイ。


「(デコるとか、めんどくさいしな……)」


 そんなことを思いながら愛奈は部屋のドアを開け、階段を下りる。


「もう行くの?」


 杏が足音を聞いたのか晩ご飯の準備をしながら聞いてきた。愛奈は頷く。


「うん。早く行っておかないと。何があるか分かんないし」


「愛奈は心配性だよね~でも、気をつけて行ってきなよ」


「は~い。行ってきます!!」


 愛奈は玄関のドアを押し開け外に出ると、秋に向かっている季節のせいか風は少し肌寒かった。

 帰ってきた時もそうだったが曇天は晴れる様子を一切見せない。今日は星も月も、夜に輝きを増すものは何も見えなかった。




 見上げた夜空に何も浮かんでいないことを少し残念に思いながら愛奈は塾へと足を運ばせた。

本当は塾に行ってからの事も書こうと思ったのですが……

途中で作者の頭がフリーズし、内容が吹っ飛んでしまいました(;_:)

お許しくださいm(__)m


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