美人な検察官はたいてい怖い
今年も今日で終わると思うと…1年があっという間に感じます。来年もどうかよろしくお願いします(土下座)
「さぁ、さっさとあの女との関係を吐けい」
「なんか親の顔見えてきちゃってるよ!?」
俺は絶賛、ベースボールチョークがキめられていた
「分かったから、早く解いてくれ…これ以上はもう…」
「ふん」
ドギャ、と音がなったのは身体から。何が起こったのかというと、急にチョークを決めていた手を反転し、胸元を掴みそのまま背負投されたからである。通行人は目をうかがい、すぐさま寄ってきたが、未夏の背後に映る般若が睨みつけ誰もが知らないフリをした。誰もが恐怖したからである。
初めて体験したよこんな人体からなってはいけないような音出したのが自分自身だなんて。誰が信じる?
にしても痛いなと激痛と戦っていると
「流石にここじゃあれだし、近くのカフェにでも行こうか」
「はい…」
そして俺を何事もなく担ぎ上げカフェに向かった。
1年前まで、虫が怖いと言うぐらい力があまり強くなかったのになんで高校生一人持ち上げてんだと、思ったがもう気にしないことにした。
「なんだ、そういうことだったのね。ちょっと早とちりしちゃってて…ごめんなさい」
「もういいよ。というかパフェおごらせたくせにあんま反省の心が見えないのなんでしょうね」
ジト目を向けるもどこ吹く風と気にせずパフェ食ってる。
ちなみに今食べているパフェ、なんか期間限定のものであるらしく、色々フルーツが乗っていて結構気になっていたものだ。もう当分食べれなくなったのに悪びれもせずパクパクと。あぁ、俺の1200円よ。姫の気分を直すのには役立った。諦めよう
「圭、これさ…ちょっと多いから食べてよ」
「やだね」
「どうしてよ!こんな美少女の食べかけなんて数万の価値はすんのよ!」
「アホがお前のやつなんて昔から当に食べたわ。でも、未夏が食べさせてくれんなら別かもな〜?」
「ッ〜!!」
未夏は咄嗟に叫びそうになるのをこらえ、顔を赤くした。
ふん、コレで少しはやり返すことができたかなと笑みを浮かべていると
「そんなに言うなら食べなさいよ」
パフェがのったスプーンを差し出してきた。
「い、いやあれはちょっとした言葉の綾というか…」
「あれれ~。さっきまで余裕ぶってたのにいざ責められたら弱いのかなぁ。やっぱ恥ずかしいかな?」
こいつうぜぇー。良いだろう強者の余裕見せつけてやるよ。
「いいよ。食べるよ」
「え、ええ。い、良いわよ。ほらあーん」
「あーん…」
少し照れくさい気持ちになり味が感じられなかった。ちょっと気まずい雰囲気が流れる。そして周りの人にとても見られていたことでとても居た堪れなくなり、直ぐに会計をした。
「そ、それじゃ」
「う、うん。奢ってくれてありがと…」
そして二人は別れ、それぞれ帰宅の路についた。
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