呼びだし先生霧山さん
気の向くままに綴ります。
読んで頂けると嬉しいです!
とても気分が乗らない。
それはそうだろう。なんせ今から会うのは6年前の知り合いとだ。いや違うかもな実質家族みたいなもんだったからな…。結局引っ越すことを言えないまま別れてちゃったからな〜。微妙に気まずいとこである。
理由はともあれ、まずは教室に入るか
「失礼します」
ドアを開けるとそこでは…
「待ってたよ。圭ちゃん♡」
と〜っても綺麗な笑顔の先生がいた。ただし目は1ミクロンも笑ってないことに注意してほしい。
ま、とりあえず…
「霧山先生…いや沙希姉。あの日、何も言えずに別れることになってしまい本当にごめん」
これは俺からのアドバイスである。気づいてから謝るまでの時間は短い方が良い。
それの行き着いたさきはスライディング土下座であるでしょう。
「顔を上げてよ」
「良いのかよ、沙希姉」
「言い訳ないでしょ!今までどんな気持ちで待ってたのか圭ちゃんは分かる…?」
そして沙希姉は力いっぱい抱きしめてきた。
今まで当たり前のように接してきた友達が突然居なくなったら、誰でも不安になると思う。
「ごめんな、もう俺はどこにも行かないよ」
そういった途端、なぜか顔を赤くして
「いやそういった意味で言ったんじゃ…でもそれもありか…?」
なんかブツブツ独り言を言いだした。
俺にはあまり聞こえなかった。
そしてなんとなく教室につながるドアのところから視線を感じて、みてみると人影があった。
それは幼馴染だったのだが…一瞬般若のようにも見えた。
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