幼馴染ですが何か?
名前を間違えていることに今更気づいた始末です…
とりあえず出席番号順の席に座っていると多くの生徒が教室に入ってきた。まだ最初のHRまで15分も前なのにほとんどの生徒が着席していて、近くの子たちと早速グループを作り始めていた。
こんなにあっさり友達になれるのかと内心驚いた。
そしてある女子生徒が入ってきた。
その瞬間、ざわついていた教室が一瞬で静まり返った。
金色に近いがそれでいて清楚感を漂わせた肩までぐらいの髪がサラサラと流れ、目がキリッとした絶世の美少女がこちらに近づいてくる。
「おはよう、圭」
それはもう、天使みたいな完璧な笑顔を見せていた。そんな天使は俺の方に向かって挨拶をしてきた。
「おはよう、未夏」
そう、こいつは甘夏 未夏。生まれてからのほとんどを過ごしてきた腐れ縁の幼馴染である。
でも俺だけは知っている。
こんなに何でもできそうな優等生みたいな見た目なのに勉強以外は極端に苦手だ。でも、未香の両親は共働きのため、いつも俺が家事などを手伝ってきた。だが、最近は受験勉強が忙しく家に行けなかったのだが…
「ねぇ、なんで最近家に来てくれないの?」
ほらな
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