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イケメンくんはデビューした ─6

 



  海とは家の方向が同じだったらしく、喫茶店から話しながら帰っていた。


「最近アニメ見てたらさー……」


「うんうん」


 そう話していると、すれ違った3人組の1人と圭の肩がぶつかった。



「あ…すみません……」



「あ、こちらこそ……」

「おい早く行こうぜ〜?」

「分かってるっての………」



 3人組が立ち去ろうとするとそのうちの一人が呟いた。



「おい、隣のやつもしかして……海じゃね?」

「え!?ウソ!?」

「お前海なのか!?」



 数人組はどうやら海の知り合いのようだ。



「みんな!どうしてここに?地元から遠いだろ?」



 海は分からないといった様子で慌てているようだ。




「俺たちはお前に会いに来たんだよ」

「仲良かったのに突然地元から離れたら心配になるだろ?」


「みんな……」


「しっかし、お前はずいぶんカッコよくなっちゃってそっちの学校だとモテてるんじゃない?」


 そう言って笑いながら小突いた。


「いやぁ~、困ることしかないよ」


「ったく、イヤミなやつだなぁ。このこの」

「俺達だってモテたいのにぃ…羨ましいぜ」

「よし、こいつ縛り上げるか」


「ちょっ、ちょい待って。さっきのは冗談……」


「問答無用じゃい!」


 とそんなふうにじゃれ付きあったうち



「まあ海が元気そうでほんと良かったわ」

「確かにな」


「生里くん?」


「はい」


 3人組は揃って俺に頭を下げた。


「海は優しいやつなんでつい塞ぎ込んでしまうんです。だから困ってたら助けてやってください!」


「大丈夫ですよ。こっちも助けてほしいぐらいですから」



「もう過保護すぎるから辞めてくれ…」


 恥ずかしくなったのか当の本人は顔を背けてしまった。


 それがつい面白くて、みんなで笑うのだった。


 

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