イケメンくんはデビューした ─3
side 青山
僕は昔、典型的な陰キャで、クラスでは空気のような存在だった。
長髪で眼鏡をかけていた昔の自分は客観的にみても健康そうには見えなかった。
おまけに中肉中背、猫背、取り立ててきた鍛えてたわけじゃなかったから運動もあまり得意ではなかった。
そうして、中学3年間はモブの生活を全うして終わってしまった。
受験も終わり、新しいことにチャレンジするか、と考えていた矢先ふと気づいた。
高校は人間関係が一新される。
こんなチャンスは二度もないだろう。
ならば、最初で最後の高校生活ははっちゃけていこう!!
所謂、高校生デビューを決めた瞬間だった。
今まで着ていた意味が分からない文字が書いてある服は全部クローゼットにしまい、オシャレとは何なのかを調べた。髪を短く切りコンタクトに変えた、細マッチョはかっこいいという偏見のもと筋トレにも取り組んだ、コミュ力は残念ながら鍛えても意味がなかった。
そんな日々を入学するまでの期間を使い必死に努力をしていると
「え、あの人かっこよくない?」
「嘘!むっちゃタイプなんだけど!!」
なぜか、学校でも人気のイケメンになっていた。
そんな僕は、ちやほやされて無茶苦茶気持ちeeeeeeee!!!!!
・・・・・・と思っているはずもなくただひたすらに怖かった。
自分なんかが出しゃばってしまうことで何か悪いことがあるのではないか?と疑心暗鬼に陥り、クラスでも友達になろうといえずにいた・・・・・・
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