イケメンくんはデビューした ─2
重要なお知らせがあります!!!
「これで私からの話は以上だ。ではそれぞれ解散」
生徒たちは思い思いに散って教室を出ていく。
あー、やっと授業終わったか……でもこれから青山君とお話(多分脅迫される)しなきゃいけないと思うと気分が沈むなぁ……
円瑠が海外に逃げたくなってきた気持ちも分かるかもしれない。結局あいつ、体調不良で帰ったしな…
なんで俺だけ置いてくんだよぉ(涙目)……
でもしょうがない、気分は乗らないが話に行くかな
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「ごめん待たせちゃったかな?」
校門近くで待っていた俺に青山君は不安そうな顔を見せてくる。
「いや、今さっき来たところだ」
「そうなのかい?じゃ、カフェにでも行こうか」
俺はアイスラテ、青山はミルクティーを頼み、店内の奥のテーブルに腰かけた。
「それで、話っていうのは何だったんだ?」
そう問いかけると青山は身を強張らせた。あたりを見回し、
「このことはあまり広めないでほしいんだけど……」
「大丈夫だ。俺の口はウルツァイト窒化ホウ素ぐらいに固いから、存分に話してくれ」
「なんかわからないけど生里君なら大丈夫そうだね……」
説明しよう。ウルツァイト窒化ホウ素とは、火山性の残留物から得られる物質で、現在地球上で最も硬い物質だといわれているそうで、基本的な構造はダイヤモンドとあまり変わらないらしいが、科学的な結合がいくつか加わることによって、ダイヤモンドよりもさらに硬い物質になっているらしい。
ためになるけど全然覚えなくても結構なんだけどね!!
「話は戻すけど、実は僕……」
場の緊張感が高まる
青山はゆっくりと口を開き
「高校デビューしたんだよね」
といった。
圭は一度瞠目し、1分後、青山の頭をたたいた
「痛いじゃないか!?生里君!!」
「え、そのためだけに俺呼んだの?帰ってもいいですか?」
「ちょ、ちょっと待ってよ!!話はこれからなんだよ!!スイーツおごるからさ」
「許そう」
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「まったく、スイーツがなかったら帰る所だったぞ」
「いきなり話したら驚くよね……」
「で、俺に話しかけてきた理由は何なんだ?」
「えっと……それはね……」
この度カクヨム様でも連載を始めることになりました!!《amadareishi》名義で今作を連載させていただきます。
カクヨム版では、加筆修正が行われていますが話に違和感はあまりないと思いますので、ぜひ今後ともよろしくお願いします!!
今回もお読みいただきありがとうございます!
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